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絡んだ仕掛けは捨てないで!! ほどいてもとに戻す時のコツを教えます【魚釣りで知っていれば役立つ知識】

健啖隊ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

魚釣りをする人なら必ず経験したことがあるのが仕掛けの絡み。いわゆるオマツリです。ワカサギやイワシなどの小魚を釣るサビキ仕掛けは絡みやすい仕掛けの筆頭ですよね。

小魚釣りが大好きな私はよくサビキ仕掛けを使った釣りをやるのですが、予想外に大きな魚が釣れたりして仕掛けをグチャグチャにされて困ってしまった経験は一度や二度ではありません。こんな時、皆さんどうしてますか? その場で一生懸命ほどきますか?

釣り場で複雑で細かい仕掛けをほどくのは時間が掛かるし簡単ではありません。しかもその間は肝心の魚釣りが中断してしまいます。

こんな時は絡んだ仕掛けは置いといて新しい仕掛けに交換するのが良い方法ですが、では、絡んだ仕掛けはどうしてますか? 勿論、その場でポイ! はルール違反。

皆さん持ち帰ってますよね。持ち帰った後、絡みをほどいて再利用すれば買うと結構高いサビキ仕掛けのコスパが改善されますよ。

今回はそんな絡んで持ち帰った仕掛けを直す時のコツをお伝えします。

■まずは糸の絡みとそれをほどく時の原理

絡んだ糸は引っ張ると絡んだ部分が引き締まりやがて結び目となってよりほどけづらくなります。逆に絡んだ部分の輪をどんどん広げていくといずれはひとつの大きな輪となって絡みは解消します。これが絡んだ糸を直す時には大切なことです。

それでは絡んだビキ仕掛けでの作業のコツなどを説明していきます。まずは絡んでしまった仕掛けの持ち帰り方です。

■絡んだ仕掛けの持ち帰り方のコツ

絡んだ仕掛けの持ち帰り方。これ、結構大切です。持ち帰った後に捨てるならいざ知らず、ほどいて直すなら絡んだ仕掛けは必ずひとつひとつ分けて袋に入れて持ち帰ります。

ゴミ袋などに全てまとめて入れてしまうと絡んだ仕掛け同士が更に絡み合って直せなくなってしまいます。例えば下の写真のようなチャック付きの小袋を魚釣りの道具箱に入れておくと絡んだ仕掛けの持ち帰りに便利に使えます。

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■持ち帰った後の作業のコツ

持ち帰ったら絡んだ仕掛けの数だけ適当な容器を用意して、絡んだ仕掛けを別個に水の中に浸します。こうすると針のサビの原因になる塩分やミネラル分が洗い流され針が長持ちするようになります。

それとともにナイロン糸に若干の水分が与えられ糸がほどけやすくなります。

絡んだナイロン糸をほどく時は水に浸して行うのがコツです。

絡みを取る時は糸は絶対に引っ張っぱらないのもコツです。引っ張ってしまうとからみ部分が結び目になってしまい、こうなるともう絶対にほどけなくなってしまいます。

小さく結び目になりつつある部分は爪楊枝を使ってその部分を広げていきます。作業中は頻繁に水に浸して常に糸が濡れた状態で行うとうまく直せます。

絡んだ糸の輪を広げていけばいずれは仕掛けはひとつの大きな輪になって必ず絡みは解消します。

■仕掛けの絡みが解消した後の作業

仕掛けの絡みが直ったら次の魚釣りで使えるようにします。まずは仕掛けの乾燥です。オモリを使って仕掛けをピンと張った状態で乾燥させます。こうすると幹糸の縮れや癖などが取れて購入直後のようなまっすぐな状態に戻ります。

乾燥が終わったらこの再生した仕掛けを何かに巻いておく必要があります。購入時に巻いてあった台紙を取っておいて同じように巻ければそれが一番良いのですが、台紙が複雑な構造ゆえに元のように巻くのはかなり大変です。

かと言って下の写真のように台紙にただぐるぐる巻き付けただけでは次に取り出す時に針同士が引っ掛かって絡んでしまいます。

仕掛けの絡みを解消して再生した最後の仕上げに次に使いやすいように台紙も自作してしまいましょう。と言っても簡単なものです。牛乳や酒などの紙パックの厚紙は耐水性がありこの用途にはピッタリな素材です。これをハサミで切って作りましょう。

■厚紙で仕掛けを巻く台紙を作る時のコツ

針数の多いサビキ仕掛けを使いやすい状態で巻いておく台紙作りにはコツがあります。まずは台紙を切る寸法です。下の写真のように高さ方向の寸法はサビキ仕掛けの針と針の間隔の半分の長さにします。

横方向の寸法は仕掛けの針数によって決めます。針数+3の数字をセンチにした長さがあれば丁度良いです。上の写真では6本針の仕掛け用台紙ですので横方向は約9センチです。ここに片側に針数+2の切れ込みを入れます。反対側には針数+1の切れ込みを入れます。

まずは針数+2の切れ込みの方に仕掛けのワンタッチスナップと針をそれぞれ順番に掛けていきます。掛ける時はオモリ側から順番に掛けていくのが良いです。ちなみにサビキ仕掛けには方向性があり、その見極め方は下の写真のように針の枝スの出方でわかります。枝スが上方向に向いている状態が上下正常な方向になります。この方向性はとても大切で、逆方向にして使うと釣果がガクッと落ちてしまいますので要注意です。

下の写真のようにワンタッチスナップと針をオモリ側から順番に切れ込みに掛けました。針と針の間の幹糸がループ状態になっています。

次にループ状態になった幹糸を針数+1の方の切れ込みに順番に掛けていきます。

ここまで出来ると仕掛けは見た目にもきれいに整然と台紙に取り付けられた状態になります。この取り付け方は簡易的ではありますがメーカーが販売時に仕掛けを台紙に取り付けている方法と同じです。新品の時と同じように道糸側のワンタッチスナップを引っ張れば針が順番に次々と出てきますので使う時にとても重宝します。

この状態で袋に入れて次の魚釣りに持っていきましょう。

このようにからんだサビキ仕掛けも捨てずに持ち帰って直して再利用すれば魚釣りのコスパ向上になりますしゴミの削減にもなります。皆さんも是非トライしてみて下さいね。

最後までご覧頂きありがとうございます!!

ブラックバスを釣って食う の草分け系YouTuber

「身近な場所でアウトドア・レジャーを満喫」が健啖隊のメインテーマ。ここでは様々なアウトドアシーンで知っていると役に立つ知識や情報を紹介します。特に魚釣りと釣った魚の調理・山野草・キノコは得意分野です。健啖隊の動画チャンネルでは釣ったブラックバスを料理して食べる動画はギネス級にたくさん公開しています。紹介した料理の数も一般的なソテーやフライから刺身やクサヤ干物まで汎ゆる料理を網羅しています。一度、健啖隊の動画チャンネルをご覧になれば必ずやビックリすると思います。尚、ブラックバスをどう捌けば美味しく食べられるかの要点は健啖隊が実践して見出した方法がウィキペディアでも掲載される程に認知されています。

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