Yahoo!ニュース

【大阪・中崎町】珍しい一丁焼きのたい焼きは薄皮で餡たっぷり!うんまっ!「大阪浪花家」

北代靖典フリーライター(大阪市)

おいしいたい焼きが食べたい。

寒い時季ですし、そんなふうに思うことはないですか。

そこで今回はたい焼きのご紹介です。

訪ねたのは、天然たい焼き「大阪浪花家」です。大阪メトロ谷町線中崎町駅から徒歩2分で、天五中崎通商店街にあります。

オープンテラス席もあります
オープンテラス席もあります

ここは珍しい一丁焼きのお店ですが、少し説明しておきましょう。

たい焼きの歴史を調べると、たい焼きの〝焼き型〟には、1匹ずつ焼き上げる型と、鉄板などで複数匹を一度に焼き上げる型の2種類があって、前者で焼いたのを「天然物」や「一丁焼き」と言い、後者を「養殖物」などと呼び、違いを明確にする場合があるようです。

一丁焼きは一匹ずつ焼くってことですね。

大阪にも何軒かありますが、一丁焼き店は後継者不足でだんだん減っているそうです。

特徴は、薄皮生地ですから、その分、餡がたっぷりということでしょう。

一匹ずつ焼く一丁焼きの人気店のたい焼きは2種類

さて、訪ねた同店は、座敷やカウンター席、オープンテラスもあって、席数は16です。

子どもさんはくつろげます
子どもさんはくつろげます

早速、カウンターに座り、メニューをチェック。

たい焼き200円(税込み、以下同)、宇治金鯛250円。

さらにドリンクはホットコーヒー510円をセレクトしました。

間もなく、届きました。

黄色と緑のたい焼き
黄色と緑のたい焼き

おおっ。

黄色と緑のたい焼きです。

焼き具合もいい感じですね。形が良くて妙に元気な鯛に見えませんか?

形が良くて元気そうに見えます。尻尾から餡がこぼれました。
形が良くて元気そうに見えます。尻尾から餡がこぼれました。

いただきましょう。

真ん中で割って食べてみます。

あつあつで、ほくほく。

皮が薄く、あつあつでほくほく
皮が薄く、あつあつでほくほく

うんまっ。

薄皮だし、餡がすごくおいしい。

甘さは控えめながら、しっかり濃厚な味。深みがあります。

尻尾までたっぷり餡が詰まっています。

これはうまいわ。

ここの店主は、村上芙由人さんです。

ちなみにたい焼きの起源には諸説あるようですが、1909年(明治42)に創業した『浪花家総本店』が発祥だとも言われています。

そんな名門の「浪花家総本店」(東京・麻布十番)で5年ほど修業した後、暖簾分けで独立。2012年12月に「大阪浪花家」がオープンとなりました。

餡にこだわり、焼き方にこだわった評判のたい焼きはファンも多い

村上さんいわく。

「北海道十勝産の小豆で、餡には自信があります。1日8時間くらい煮込みます。そして一晩寝かせてから使います。甘さが落ち着くので、うちでは寝かせています」

「本店の作り方を守っています。焼き方のこだわりは皮を薄くすること。きんつばのように焼きなさい、と教えられましたから。1個1個丁寧に焼き、しっぽまで餡が詰まっていますよ」

なるほど。

もうひとつの緑のたい焼き。

宇治の高級抹茶を使った宇治金鯛
宇治の高級抹茶を使った宇治金鯛

こちらは宇治の高級抹茶を使用した宇治金鯛で、これまたウマい。

コーヒーを飲みながら、2個をいただきました。

ふ~。

あんこたっぷりの出来立てのたい焼きを食べて、これぞ至福のひととき。

ここのたい焼きはおすすめですね。

テイクアウトもOKです。ほかにぜんざいやあんみつもあります。

また、2013年8月エアロスミスの大阪公演では、会場で焼いていたと言います。

どういうことかというと、エアロスミスのスティーブンタイラーは大のたい焼き好き。

日本公演では東京の浪花家本店のたい焼きを食べるそうで、その流れで依頼があり、なんと、焼き機ごとコンサート会場に出張して「ライブ会場で焼いていました。そのときの写真とサインを壁に飾っています」とのことです。

エアロスミスにたい焼き提供、サインです。
エアロスミスにたい焼き提供、サインです。

一丁焼きのカンカンと回転させる音が耳に心地よく、焼いているところを見せていただきました。

生地を薄く伸ばし、自家製の餡をたっぷりと載せているのがわかりますよ。

店主の村上芙由人さん
店主の村上芙由人さん

一匹ずつ丁寧に焼きます
一匹ずつ丁寧に焼きます

同店のファンはかなり多いようですよ。

ご馳走様でした。

店舗情報

店名:大阪浪花家
住所:大阪市北区中崎1-9-21 平和ビル 1F
電話:06-6371-1877
営業時間:[平日]12:00~20:00
[土]11:00~20:00
[日・祝]11:00~18:00
定休日:不定休
アクセス:大阪メトロ中崎町駅より徒歩2分、天神橋筋六丁目駅より徒歩5分、
JR天満駅より徒歩7分。

フリーライター(大阪市)

新聞記者を経て、フリーライターに。小説執筆、新人賞も受賞。グルメ、イベント、人物記事など多数。現在、ブログサイト「居酒ジャーナル」など運営中。

北代靖典の最近の記事