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こねないで本格ハードパンを作る方法

完全感覚ベイカーお家パン研究家

パン作りと聞くと、ゴシゴシひたすらこねるイメージを持っている人が多いです。

確かにパンの基本的な作り方はよくこねることが必要です。

でも、人によってはなるべ力を使わないでパンを作りたいと考えます。

そこで、今回は13万人以上のチャンネル登録者がいるパン作りYouTuberの完全感覚ベイカーがこねないパンを解説していきます。

なぜパンをこねるのか

それは生地をつなげてイーストの気泡を閉じ込めるためです。

こねることで小麦中のタンパク質が結びついて膜を作ります。このタンパク質がグルテンです。

グルテンが多く作られるとパンはもちもちして、少ないとバリっとした食感に仕上がります。

つまり、バゲットのようなバリっとしたパンはあまりこねる必要がないのです。

しかし、全くこねないとイーストの気泡が閉じ込めきれず、平べったくて固い板ができてしまいます。

グルテンができる要素

グルテンができるのに必要なのは「水」「小麦粉」「圧力 or 時間」の三つです。

あまり知られていないのですが、生地はこねなくても時間をおくことでグルテンを作ることができます。

また、時間をおいて繋げるグルテンは柔らかく繊細につながるので、仕上がりのパンの食感も軽くなります。

そのために必要なことは水分を少し多めに使うことです。

粉に対して70~80%くらいの水分があると生地は自然に繋がりやすくなります。

ハードパンのハードルは意外と低い

水分が多いハードパンは生地やゆるすぎてこねられません。

表現の方法を変えれえばこねない生地とも言えるでしょう。

力がほとんどいらないし、作業時間もかからず、手も汚れません。

私の教える方法では生地を休ませながら、20分おきに生地を伸ばしてたたむことで生地のつながりを強化しています。

また、ハードパンは「小麦粉」「水」「塩」「イースト」の4つの材料で作れるので始めるハードルは低めです。

作るならこの時期がおすすめ

作るタイミングとしては気温が高くなってくる季節がおすすめです。

気温が高いと生地の発酵も進みやすい上に、一番の肉体労働「こねる」作業がないのでストレスなく作れると思います。

ハードパンはシンプルで食事にも合わせやすいので、ぜひこの機会に作ってみてください。

私のYouTubeのチャンネルではハード系のパンも多く紹介しています。

ここでは一番人気のバゲットの作り方をのせておくので、興味ある方はぜひ見てみてください。

お家パン研究家

お家でも失敗なくきちんと作れるパンとケーキのレシピを公開しています。作りやすいレシピと作り方のコツを理論的にきちんと解説しているので、今まで以上に手作りが楽しくなること間違いなしです。

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