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【川西市】ここでなら”じぶん文具”がきっと見つかる。家族の愛がつなぐ町の文具屋さん

こだまあきこライター(川西市・猪名川町)

この夏から”文通”を始め、レターセットを買うことが楽しみの一つになりました。そこで、新しいレターセットを求めて、以前から気になっていた「あさの文具」を訪ねてみることに。

創立75年の老舗「あさの文具」

お店は、阪急・川西能勢口駅東口より徒歩2分ほどの、小花藤ノ木交差点の一角にあります。創立75年の老舗の文具屋さんです。 

お店の外観
お店の外観

おや?? 何かがこちらを見つめています…。

後で知ることになる、この子の正体
後で知ることになる、この子の正体

花束を持ったクマでした。お出迎えしてくれているようです。

「ずっと前からここにある じぶん文具のあるお店」

店内は、懐かしのロングセラー商品から最新の文具まで揃って見応えたっぷり。

圧巻の品揃え
圧巻の品揃え

文具の宝箱のような店内
文具の宝箱のような店内

「あ、懐かしい」「これ何だろう?」と興味津々。思わずアレコレ手に取って見入ってしまいました。ふと見上げると、山吹色の垂れ幕が目に留まりました。【ずっと前からここにある じぶん文具のあるお店】と書かれています。はて、”じぶん文具”とは?

「ずっと前からここにある じぶん文具のあるお店」
「ずっと前からここにある じぶん文具のあるお店」

「あさの文具」四代目の鬼島みゆきさんにお話を伺いました。

「ここに来ればその人に合った、あるいは探している文具に出会える…そんなお店にしたいと思い、”じぶん文具”と名付けました」とのこと。

日々、お客さんのリクエストに応えようと奮闘するあまり「常に在庫過多な状態です」と笑う鬼島さん。圧巻の品揃えの理由はここにあったんですね。「あさの文具」は、まさに”じぶん文具”のあるお店。

YouTuberが火付け役の”高級シャーペン”

流行りの傾向を教えていただきました。1本1,000円以上もする製図用の高級シャーペンが人気のよう。”文具YouTuber”が火付け役となり、特に男子中高生の間で流行っているとか。

製図用の高級シャーペン
製図用の高級シャーペン

この高級シャーペンを収納・保管しておくのに、これまた何千円もするペンケースも売れていると言います。少々高くても使い心地の良いものや気分が上がるものを、ということのようです。

大助かりの代筆(筆耕)サービス

「あさの文具」では、のし袋を購入すると、先代のお母様が筆耕してくれるという有難いサービスがあるのだそう。

のし袋も充実
のし袋も充実

のし袋を買ったまでは良いものの、表書きや中袋を書くのが苦手…という方には、ピッタリですね。(私ももれなくその一人)

今月のテーマはクリスマス
今月のテーマはクリスマス

また、レジ周辺には、鬼島さん手作りの季節の折り紙飾りが。水引や輪ゴムで作ったクリスマスリースなどもあり、訪れる方へプレゼントしているそう。おもてなしの心を感じますね。

「あさの文具」の2つの大きな特徴

豊富な品揃えのほかに「あさの文具」ならではの特徴が2つ。

オリジナルキャラクター

まずは、オリジナルのキャラクターの存在。その代表格が「ブングマ」です。

文具の”ブン”と、親しみやすい”クマ”を掛け合わせたもので、鼻と口が【文】、胴体と足が【具】になっています。芸が細かい!お店の入り口で出迎えてくれたのは、このブングマだったんですね。

鬼島さん手作りのブングマの編みぐるみ(小)¥1,000(中)¥1,500(大)¥1,800 すべて税込 
鬼島さん手作りのブングマの編みぐるみ(小)¥1,000(中)¥1,500(大)¥1,800 すべて税込 

また、私たちの住む川西市は源氏発祥の地で、”金太郎”(坂田金時)の墓があることでも有名。そこに「学習」と聞いて思い出す、”二宮金次郎”を掛け合わせて誕生したのが「二宮金太郎さん」

(左)ブングマダルマ ¥880(右)二宮金太郎さん ¥980
(左)ブングマダルマ ¥880(右)二宮金太郎さん ¥980

この二宮さん、よく見ると身に付けているのは腹かけではなく、”サロペット”。なんともお洒落さんです♪ ブングマと共に、ふるさと納税の返礼品にも選ばれています。ほかにも、個性豊かな仲間たちが勢揃い。

「あさの文具」ホームページより
「あさの文具」ホームページより

ネーミングがそれぞれ秀逸です。これらのディレクション・デザインを担当されているのは、鬼島さんの実の妹で、イラストレーターの寺田マユミさん。お店のオンラインショップでは、寺田さんの手掛けたオリジナル文具や、それにまつわる雑貨が盛りだくさん。

例えば、<おみくじ付きのブングマボールペン> ¥250・税込
例えば、<おみくじ付きのブングマボールペン> ¥250・税込

是非チェックしてみてくださいね。

フリーペーパーの発行

2つめの特徴は、毎月発行される「あさの文具通信」。今では130号を超えています。

2012年7月創刊以来、毎月発行
2012年7月創刊以来、毎月発行

紙面いっぱいの商品紹介やイラストは全て寺田さんによる手書き。裏面に貼られた、季節を意識した折り紙は鬼島さんの手作りです。

これが無料とは…
これが無料とは…

このフリーペーパーは、文具店での取扱い商品で紙面を作ること、すべて手書きであることにこだわっているのだとか。

今回おじゃまして感じたのは、随所に溢れる文具愛。何よりも、まずは自分達が楽しもう!という気持ちが伝わってきました。

一息つきながら…

<ドリップコーヒー> マンボビピ/ヨウソロー 各¥310
<ドリップコーヒー> マンボビピ/ヨウソロー 各¥310

文通を始めたあの人へ送るレターセットは「水縞」のものを購入。(¥660)こちらのシリーズもお客さんのためにと、文具問屋を介さず直接仕入れているそう。

また、手紙を書くときのお供にちょうどいいドリップコーヒーは、寺田さんと「すてきな時間(辻本珈琲)」とのコラボ商品。「マンボビピ」「ヨウソロー」の2種類あり、北摂地域で店頭販売しているのは「あさの文具」だけ!

友人に手紙を書きながら、”じぶん文具”は、じぶんを知る手段でもあるなぁ…なんてことをふと思ったクリスマスでした♪

基本情報

店名:あさの文具

住所:兵庫県川西市小花1-9-1

電話:072-759-3785

営業時間:9:00~18:00

定休日:土・日曜日および祝祭日

HP:bunguma.jp

SNS:Instagram

※取材では、「あさの文具」様のご協力により、ボールペンセットとドリップパックコーヒーを無償でご提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき、公平中立に制作しています。

ライター(川西市・猪名川町)

日常に隠れた「ちいさな幸せ」を探すことが好きです。皆さんに楽しんでいただけるような、地域の情報をお届けします。

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