「湘南には少し贅沢な味噌と醤油がある」

以前、2度取材にうかがった湘南台のラーメン店『53's Noodle（ゴミズヌードル）』（参考記事：53's Noodle）の店主・五味さんからそんな話を聞き、ずっと気になっていたそのお味噌。

今回はそのお味噌をつくる『鎌倉味噌醸造』を訪ねてきました。

『鎌倉味噌醸造』は、藤沢市大鋸の閑静な住宅街にあります。

ここは店舗ではなく、あくまで製造所。

先に述べておきますが、商品は『湘南T-SITE』近くにある『ヤマト運輸株式会社』の『ネコサポステーション（藤沢市辻堂元町6-10-10）』や、JR藤沢駅構内の『湘南藤沢スーベニールズ』で販売。ネットでも購入が可能ですよ。

室内に入ると、そこには大量に並べられた味噌樽がありました。1つの大きさは、ドラム缶の半分くらいのサイズでしょうか。

ドカンとした巨大な味噌樽を想像していた私(笑)。『鎌倉味噌醸造』では味噌の品質を維持するため、あえて小ぶりな樽を使用しているのだそうです。

これらの味噌を作っているのは、オーナーの村上ひろしさんと、奥さまでフォトグラファーの雪乃さんご夫婦。とってもほんわか。

そんなお二人が作る味噌の材料は、大豆・塩・米といたってシンプル。

「ここで作られている味噌はすべて国産の原材料を使用し、あえて温度管理をせず自然そのままの天然醸造で仕込んでいます」と村上さん。

手間も時間もかかるそうですが、日本古来の伝統的なつくり方を大切に、１つ１つの工程を手作業で仕上げていると言います。

そうして作られたこだわりの味噌は、大量生産にありがちな“発酵を止めた商品”（火入れ等を施し品質の安定を図ったもの）とは異なり、酵母が生きたままの『生味噌』として販売。日を追うごとに味が深まっていくようすも楽しむことができます。

現在購入が可能な商品は、色の淡いまろやかな風味の「鎌倉みそ（500g900円）」と、それを熟成させた「江の島みそ（500g900円）」の2種類。
※どの商品も販売先によって価格が多少異なります。
※2022年3月現在、醤油は業務用のみの販売。「江の島みそ」も品薄の状態となっています。

それぞれ単品での販売のほか「鎌倉みそ」と「江の島みそ」をセットにした贈答用の商品「えのかま姉妹（各500g1800円）」もあります。湘南からのギフトとして人気なのだそうですよ。

また初心者でも簡単にトライできる「手作り味噌キット（700円～）」も販売しているので、おうち時間に楽しみたい方はぜひ。

取材後、村上さんに「鎌倉みそ」と「江の島みそ」をお土産にいただいたので、冷蔵庫にあるもので焼きおにぎりとお味噌汁を作ってみました♪

まずは「江の島みそ」を使った焼きおにぎり。

「江の島みそ」に刻んだネギと生姜を加え、グリルで焼くこと数分。味が濃く、奥深い風味が特徴の「江の島みそ」は、少量でもご飯がもりもり進みます。味噌のお焦げがとても香ばしく、あっという間に完食してしまいました。笑

続いてお味噌汁。

甘みも感じる優しい味わいで、お出汁を加えずとも十分楽しめる「鎌倉みそ」を使ったお味噌汁。いつものお椀、いつものお箸、そしていつもの具なはずなのに、味噌が違うだけで10倍美味しい。なんて愛おしい湘南の味噌なんでしょう…。本当に驚きでした。

今回ご紹介した『鎌倉味噌醸造』の商品は、全てが手作業のため数に限りがあるとのこと。見つけた時は、お早めにご購入ください。

村上さんご夫婦が作る『鎌倉味噌醸造』の味噌。淡々とした日常に、美味しさだけでなく豊かさも添えてくれますよ。

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