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【藤沢市】こんな所になぜ人が?450本の花桃と菜の花が沿道を彩る、混雑していない穴場のお花見スポット

ころんころライター(藤沢市)

【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。22カ所目は、藤沢市用田にある『女坂(めさか)花桃の道』。周辺は農地が多く、普段は農家さんの姿くらいしか見かけない場所ですが、この時期だけはひと足が絶えない穴場のお花見スポットです。

『女坂花桃の道』は、以前記事でもご紹介した『藤沢ブルーベリー農園(ふじさわブルーベリーファーム)』や『薬王寺』のすぐ近く。

写真の1本手前の道路には無料開放された駐車場も用意されており、30台程度は車が停められるようになっています(御所見市民センターの方にお話をうかがうと「花桃」の開花にあわせて駐車場を開放しているとのことでした)。

『女坂花桃の道』の入り口には案内板も立てられていますよ。

そもそも「花桃」とは・・・

昔から中国では「災いを除き福を招く」と言われている「モモ」。その「モモ」の花を観賞するために改良したのが「花桃(ハナモモ)」です。品種はさまざまありますが、この場所では「ほうき立ち性」という「横に広がらず、天に向かって伸びる」タイプの「花桃」を多く見かけます。

そして『女坂花桃の道』のはじまりは、20年以上前に地元住民がまちづくりの一環として450本の「花桃」を植樹したことがきっかけ。いまでは毎年3月下旬から4月上旬にかけて、約250メートルにわたる沿道を「花桃」が彩ります。

先ほどの看板から先へ進んでみましょう。

「花桃」の赤・ピンク・白。さらには「菜の花」の黄色も加わり“春のパレット”みたいな配色。なんとも華麗なコントラストの花景色に、しばしうっとり…。

ここ数年はお花見イベントの開催が難しい状況が続いていますが、春の花々は毎年変わらない美しさで私たちを癒してくれますね。この日訪れる人の姿は絶えませんでしたが、けして混雑はしておらず、ゆったり鑑賞できましたよ。

そしてつきあたりまで歩き進めると、階段が見えてきます。

この階段を上がって、来た道を振り返ってみますね。

右を見ても左を見ても、どこまでも続く「花桃」の道。本当にお見事です。

階段脇のベンチには、おばあちゃんとお孫ちゃんかな?の姿がありました。お孫ちゃんは、時折柵の下をのぞき込んでいるようす。実は・・・

『女坂花桃の道』は東海道新幹線の線路に沿っており、新幹線の往来を眺められます。そのため『女坂花桃の道』の入り口にあった案内板には、黄色い新幹線「ドクターイエロー」が通過する予定時刻も書かれてたのですね♪ 撮り鉄さんの間では有名な撮影スポットなのだそう。

ためしにカメラを構えてみると、5分に1本くらいの感覚で新幹線が通過しました(結構頻繁にやってきます。笑)。シャッタースピードを合わせていませんが(笑)新幹線も一緒にパシャリ。

ついでに右手に見える「花桃」が咲く脇道を、望遠レンズで撮影してみます。

沿道の道が、一面ピンク色に染まっていることがわかるでしょうか?まさに「花桃」の絨毯。皆さん沿道に設置されたベンチでひと休みし、美しい花を愛でていました。

真っ白な「花桃」
真っ白な「花桃」

マーブル模様の「花桃」
マーブル模様の「花桃」

源平咲きの木も(1本の木に赤と白の花が咲くタイプ)
源平咲きの木も(1本の木に赤と白の花が咲くタイプ)

2022年4月5日時点で散り始めている「花桃」も見られましたが、あと1週間程度は満開を楽しめそう。「花桃」や「菜の花」とあわせて、田畑の緑や富士山も見渡せる藤沢北部へ、春色を楽しむドライブに出かけてみませんか?

基本情報
『女坂花桃の道』
住所:藤沢市用田の東海道新幹線沿い

【関連情報・藤沢北部は魅力が満載!】
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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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