【藤沢市】謎だ...。掘れば掘るほど闇が深まるミステリースポット『夢告の井戸』
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。61カ所目は藤沢市片瀬海岸にある『夢告(むこく)の井戸』です。
先日、江ノ島の『龍口寺』から国道134号線の「片瀬東浜海水浴場」方面へ歩いていると、『特別養護老人ホーム 鵠生園』のあたりになにやら石碑?のようなものを見つけました。
わかるでしょうか?グイッと寄ってみます。
写真中央に何かありますよね。正面にまわってみます。
さきほどの正体はこちら。『夢告(むこく)の井戸』と書かれた石碑です。石碑には、右手に密教系の仏具「金剛杵(こんごうしょ)」と左手に「数珠(じゅず)」を持った「弘法大師(空海)」が彫られています。そして「夢告」について調べると、どうやら仏教用語のよう。WEB版新纂浄土宗大辞典には、以下のように書かれています。
「弘法大師(空海)」と『夢告の井戸』は一体どのような関係と歴史があるのか?その昔、ここに「神のお告げがうけられる井戸」のようなものが存在したのか?(しかし付近に井戸らしきものは見当たりません)。案内板などもないため、謎はますます深まります。
まず『夢告の井戸』のすぐ北側に建つ『特別養護老人ホーム 鵠生園』に問い合わせてみると「県が管理されているのではないか」との回答(それ以上の詳細はわからず)。その後神奈川県にも問い合わせてみましたが、指定文化財などには登録されておらず詳細は不明とのこと。最後に藤沢市にも確認しましたが、こちらも文化財登録などはなく、詳細は不明ということでした。
ただし、各方面から出てきた話をまとめると、その昔片瀬地区で発行された冊子に「この石碑には明治40年という文字が彫られている」と書かれているそうで、その年に建てられたものではないか?と推測されます。また元々は個人宅にあった石碑のようで、区画整理や道路整備などの開発事業でこの場所に移されたのではないか?といった話もありました。さらにGoogleマップの口コミを見ると「この井戸は弘法大師のお告げにより湧きでた清水で、その水面に月光を浮かべ目を洗えば眼病にご利益がある、と江戸時代の記録にある」といった書き込みも見られました。
結局のところ、謎は何一つ解明しなかった『夢告の井戸』(掘れば掘るほど闇が深まる謎の井戸という結果になってしまいました。汗)。
謎は深まってしまいましたが、目の前は爽やかな風が吹く『片瀬東浜海水浴場』。海水浴のついでにでも、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
基本情報
『夢告の井戸』
住所:藤沢市片瀬海岸
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。
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