藤沢市石川の住宅街に、ひっそり佇む隠れ家パン屋さん『小麦工房Plume（プリュム）』があります。

オーナーの加藤さんは、都内三ツ星レストランのベーカリーでパンを焼いていたパン職人。2016年11月、この場所にお店を開きました。

『小麦工房Plume』の店内には、国産小麦を使った個性豊かなパンが毎日60種ほど並びます。

本来ならば、ここで60種のパンが並んだ店内をご紹介したいところですが…

この日、午後1時ごろ取材に訪れた時には、すでに品薄状態だった店内。多くのパンが売り切れていました（出遅れた感が半端ありません...汗)。ですがこれは人気の証と言えますよね。

そんな本日ではありますが(笑)、オーナーの加藤さんとスタッフさんがおすすめする4つのパンに注目します。まずはボリュームとお値段に驚く「三元豚のヒレカツバーガー（320円）」。

通常、スーパーなどのお惣菜売り場で1パック400円前後の値段で並ぶヒレカツ。それよりも肉厚な三元豚のヒレカツがガッツリと挟まって320円とは…この時点でお得しかありません。

そして私個人的にも嬉しいのが、ヒレカツのソースにハニーマスタードを使用している点。心地よい甘さと酸味がアクセントとなり、普段ならひと口で満足してしまう揚げ物もモリモリ食べられます。

バーガーを半分にカットしてみると…

ご覧の通り、裏切らない肉厚み。一緒にサンドされたきゅうりやレタスと一緒に豪快に頬張りたいバーガーです。

続いてもボリューム満点の2品。写真左「ホットドッグ（270円）」と写真右「まぐろカツチリドッグ（290円）」。

以前の別の媒体で取材した時から、「ここの惣菜パンは、パン生地よりも具のほうが多いのでは...？！いつか特集したい！！」と心に決めていた私（願い叶う。笑）。先ほどの「三元豚のヒレカツバーガー」もボリューム満点ですが、ホットドッグ系はさらにボリュームがすごいのです。

この日の「ホットドッグ」は、ロングウインナーにミートソースや数種のきのこ、スナックエンドウなどがトッピングされたもの。バランスのとれたひと品で、１つ食べれば食事が完結してしまいます。

そして思わず「加藤さん、なぜパンに『まぐろ』ですか？」と聞いてしまった「まぐろカツチリドッグ」(笑)。「作ってみたら、ボリュームがあって美味しかったので」とのことですが、まぐろカツに絡められたチリソースがエスニックな風味を生みとても斬新な味わい。こちらも量はありますが、チリソースが食をそそりペロリと1個食べてしまいました。どちらのドッグも、外はカリっと中はモチッとしたソフトフランスのようなパン生地も魅力です。

最後はスタッフさんイチオシのクリームパンこと「ブリオッシュ・ア・ラ・クレーム（240円）」。

これはパンというよりもスイーツに近い商品。

素朴な甘さのブリオッシュ生地のなかに、まるでプリンのようにふるふるっとした質感のカスタードクリームがたっぷり入った「ブリオッシュ・ア・ラ・クレーム」。素材の味をストレートに感じるとてもピュアなカスタードクリームで、口の中で泡雪のように溶けていきます。スイーツ好きにはたまりませんよ。

取材後、美味しさとボリュームからは考えられないリーズナブルな価格設定についてお聞きすると「お昼時に立ち寄ってくれるサラリーマンが、ワンコインでお腹が満たされる価格帯にしています。うちならパンを2つ買っても500円程度ですから」と話す加藤さん。毎週木曜～日曜日は早朝6:30からお店が開いています。加藤さんの思いやりも詰まった『小麦工房Plume』のパンを、ぜひ一度味わってみませんか？

※お店の公式 Instagram（外部リンク）をチェックし、営業状況を確認のうえ足を運んでくださいね！