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【京都市】右京区 『仁和寺』にある九所明神「織部灯篭」「和のモダンアートと御室流いけばな」展

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

九所明神

「仁和寺」さんの「五重の塔」の周りの紅葉は、結構早い時期から進んでおります。とっても綺麗な色に染まった紅葉と「五重の塔」を拝見すると、ありがたく思います。そして、その紅葉に心奪われていると、ふと見渡せば『九所明神』という神社が出てきました。

重要文化財である「九所明神」さんには、「秦氏」関連のそうそうたる神社が連なっていらっしゃいます。

私は、庭師でもあるので石灯篭にも興味があるのですが、今回思いもかけず、「仁和寺」さんの中にある「九所明神」さんの前に素晴らしい石灯篭を発見!

「切支丹(キリシタン)灯篭」

桃山時代の茶人・古田織部が創案した『織部型石灯籠』が、「仁和寺」の伽藍を守る『九所明神』の前に建てられていました。

重要文化財である「九所明神」本殿・左右殿の前にある石灯篭は、その形から「切支丹(キリシタン)灯篭」とも言うそうです。

以前、『北野天満宮』にもこのマリア灯篭を発見して興奮したのも束の間、嬉しい驚きの連続です。https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100140106 (記事参照)

陶器「織部焼(おりべやき)」で有名な茶人 古田織部が考案した石灯篭で、茶室のお庭などに、蹲(つくばい)を置くなどに考慮された灯籠です。茶の湯の興隆により、新しく露地が生まれ、夜の茶会の為に露地の明かりとして石灯篭を置くようになったとも言われています。

「御室桜」で有名な「仁和寺」さんですが、秋が最も色彩豊かな風情を味わえます。

秋にも桜が咲いていました。

「仁和寺と和のアート展」仁和寺 国宝のある芸術祭

国名勝仁和寺御所庭園を舞台とし、庭園御殿群のスペースを用いて四季の花々や自然の美しさをテーマに、近代絵画作家及び今をときめく若手日本画家の作品の展示に日本の伝統文化である「いけばな」を組み合わせた花オブジェの合同展示を行います。

【前期】10月30日(土)~11月7日(日)「和のモダンアートと御室流いけばな」

日本画の素材を用いた現代アートと伝統的ないけばなとのコラボレーションで、仁和寺御所庭園の宸殿、黒書院、白書院を艶やかに彩ます。

●いけばな:御室流華道 秋の華会(壱)いけばな展期間 11月3日(水)〜7日(日)

●アート :古家野雄紀(東京藝術大学大学院修士課程デザイン科描画・装飾研究室(押元一敏研究室))玉井祥子 (東京藝術大学大学院 美術研究科 描画装飾(中島千波)研究室 修士課程 修了)

安喜万佐子(京都精華大学大学院美術研究科修了、平成26年度文化庁新進芸術家海外派遣作家)

(HPから)

御室流いけばなも秋の装いをしっかり表現されていて美しかったです。

生花も「仁和寺」さんのお庭の雰囲気にあってて素晴らしかったです♪

仁和寺でしか聴けない音の体験というのも行われていました。その音楽担当がタブラ奏者の『ユザーン』さん!なんとまぁ〜

これからますます、紅葉が進むにつれ、ウキウキする季節になってきますね。アートと国宝を楽しる上に、紅葉まで楽しめるとは嬉しいですね♪

仁和寺

所在地:〒616-8092  京都府京都市右京区御室大内33

電話:075-461-1155

交通:(1)京都駅 26番にて約40分(2)京阪三条駅 10番・59番にて約40分

(3)阪急大宮駅 26番にて約30分(4)阪急西院駅 26番にて約25分

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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