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【京都市】左京区 100年続く感謝の桜『哲学の道』

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

『哲学の道』とは、「銀閣寺」と「若王子神社」の間を結ぶ、約2kmに渡る散歩道のことを言います。

20世紀初期の哲学者である京都大学教授 西田幾太郎(きたろう)が、毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことから『哲学の道』といわれ始めた、と。

日本最大の湖である琵琶湖から引かれた疎水が流れる運河沿いは、ソメイヨシノなどの桜が圧巻!満開時の桜のトンネルは感動的です♪

哲学の道の桜は、大正から昭和前期にかけて活躍した日本画の巨匠である『橋本関雪」と妻のよねが、1921年、京都市にソメイヨシノ360本を感謝の気持ちから寄贈したことが始まり!第一次世界大戦後、スペイン風邪の蔓延もあり、世の中が暗いときに少しでも明るく、と桜寄贈をしたそう。

以後、『関雪桜』として地元でも親しまれ、京都の春を告げてくれる景色の一つとなっており、毎年賑わいをみせています。

「日本の道100選」に選定されている哲学の道、多くの文豪や文化人が好んで住んでいることでも知られています♪

100年続く感謝の気持ちと桜を、京都文化を支える「琵琶湖疎水」沿いに愛でるのは、感慨深いですね♪

哲学の道
京都市左京区浄土寺石橋町~若王子町

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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