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【京都市】東山区 空也上人&平家ゆかりの『六波羅蜜寺』で「迎え鐘」「六波羅蜜寺万灯会」♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の東山区にある歴史と関係の深い「六波羅蜜寺」さん。「六道まいり」で有名な「六道珍皇寺」の近くに「六波羅蜜寺」と「西福寺」があります。ここでもこの季節には「ご精霊迎えの鐘」が響き渡ります。

「六波羅蜜寺」さんの「ご精霊迎え鐘(先祖の霊)」は、日本で最初の地下の大釣鐘です。

こちらでは、「迎鐘」と呼ばれています!鐘の音を出すため綱を引っ張る時に、少し力が入りました。

お盆の季節に行われる「萬燈会」は例年8月8日から10日、「萬燈点灯法要」は例年8月16日に行われています。

本堂内で灯芯による大文字を点じ、七難即滅・七福即正の祈願が空也上人以来の伝統行事として修ぜられ、先祖の追善供養が行われます。火の要心の護符が授けられます。

夜8時頃から「大」の字に灯された土器杯百八つが献灯されます。京都五山の送り火の一つ、大文字送り火の原型と言われています。

(HPより)
(HPより)

空也上人(平安時代中期の僧)により963年から現在まで続く伝統行事!!!さすが、京都!『六波羅蜜寺』は、空也上人が天暦5年(951)に十一面観音立像を御本尊に開創した寺院です。なんと!2022年は空也上人没後1050年に当たります。

「六波羅蜜寺」は、西国三十三所第17番札所観音霊場であるのと同時に、都七福神の一・巳成金弁財天さまもいらっしゃいます。

(HPより)
(HPより)

現存最古となる「空也上人の像」(鎌倉時代)は、教科書でもお馴染みのお姿ですね。口から「南・無・阿・弥・陀・仏」と唱えると、その声が阿弥陀如来の姿(6体の小さな仏)に変じたとする伝承があります。

空也上人始め、多くの貴重な文化財などが新しく建てられた新収蔵庫である「令和館」で見れました(600円)。運慶や平清盛の座像など鎌倉時代の写実的な彫刻などが拝見可能!

京都北山のマールブランシュとのコラボである空也上人オリジナルパッケージで、「茶の果」が販売されていました!

私たちは昼に鐘をつきに行きご先祖様をお迎えに、そして夜にも「萬燈会」を訪問させてもらいました。

お盆の京都は祭礼と行事が目白押し。ご先祖様がお家に戻ってきてくれてると思うと嬉しくなりますね♪

六波羅蜜寺
京都府京都市東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町
075-561-6980

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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