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【京都市】右京区 (京の六地蔵巡り)撮影所近くの『常盤地蔵』(源光寺)

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

8月22日と23日は、京都では800年以上続く『京の六地蔵めぐり』をします。これは、平安時代末期から続く伝統行事です。

歌人でもある小野篁(おののたかむら)が、一度冥土へ行った際に生身の地蔵尊を拝み生き返りました。その後一木から六体の地蔵を彫りだし、当初は伏見の「大善寺」に安置されてましたが、京への街道口6ヶ所それぞれに分けて安置され年に一回お詣りすることが「京の六地蔵」の始まりです。『六地蔵めぐり』について書いた過去記事をご参照ください。https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100292490

周山街道のある「常盤」にある『源光寺』さんでも「常盤地蔵」が置かれました。

太秦の撮影所や『高津商会』本社がある近くに、「常盤地蔵」はいらっしゃいます。「日本映画」の歴史や発展を見てこられたのですね。

源光寺さんは、臨済宗天龍寺派の尼寺です。

創建は嵯峨天皇第三皇子である左大臣源常(ときわ)。今のこのエリアの名前が常盤となったのは、このお名前からと伝わるそう。

境内に入ってすぐに優しい石仏がお迎えしてくださいます。

とにかく石仏のおひとつ、おひとつが綺麗です♪すべての仏様に手を合わせたくなります。

境内は、六角形になっていてその中に、お地蔵様がいらっしゃいます。とっても綺麗〜

鞍馬口地蔵(上善寺)の「姉子地蔵」に対して「乙子(おとご)地蔵」と呼ばれてます。

境内横には、閻魔大王と地獄、天国絵がありました。なんとも生々しい絵です。

鳥羽天皇皇女の八條女院の山荘常盤殿だったところに、源義経の母である「常盤御前」が晩年に境内で庵があったことから「常盤御前」のお墓もあります。

「常盤御前」といえば、鎌倉幕府を築いた「源頼朝」の父である「源義朝」の側室 で絶世の美女だったことも知られますね。

仁和寺の末社だったこともあり、歌人「藤原為業」や「後深草天皇」も一時隠棲されていたと言われています。

無事今年も「お幡」をいただきました。京都では「お幡」を玄関口に飾ります。歴史深いこのエリアにいらっしゃる「常盤地蔵」さまに、一年の家庭案内・無病息災を祈願します♪

源光寺(常盤地蔵)
街道:名周山街道
住所:京都市右京区常盤馬塚町1
TEL:075-872-8157

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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