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【京都市】右京区 嵐山『虚空蔵 法輪寺』で9月9日『重陽の節会』の菊酒をいただき長寿祈願♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「高津商会」のある太秦から嵐電に揺られ西へ移動すると観光名所である「嵐山」にでます。大井川の上にかかる「渡月橋」を渡り、『虚空蔵 法輪寺』へとむかいます。

『虚空蔵 法輪寺』では「重陽の節会」が2022年9月9日 (金) 13時から行われます。

渡月橋と大井川、向こうに法輪寺
渡月橋と大井川、向こうに法輪寺

9月9日は陰陽道では陽数(奇数)の中でも最大の数9が重なり、もっともパワーがある日とされてます。

以前にも重要の節句について記載した記事がありますのでご参照くださいませ。

【奇祭『烏相撲』in上賀茂神社】→https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100133083
【9・9重陽の節句】in 市比賣神社→https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100133164

菊の節句」と呼ばれる「重陽の節句」では、菊の花のしずくから霊薬を得、長寿を保つと伝う長寿祈願が行われます。

法輪寺の麓にある舟と旅館
法輪寺の麓にある舟と旅館

甦りの力を持つと言われる菊は、菊水を飲み続け700年生きた中国の人の話に基づきます。その菊酒から霊薬を得て長寿を保ったと伝わる菊慈童像があるのが、ここ「法輪寺」でもあります。

重陽の節会」では菊供養が行われたり、金剛流により「能楽・枕慈童(まくらじどう)」も奉納されます。

奉納後に、菊から取れた『菊酒』をいただくと災厄を逃れると言われています。菊酒を飲み、厄を祓い長寿を願い「菊の被綿(きせわた)」をします。これは、前夜に菊に被せた綿に降りた露で身体を拭くと、長寿になると伝えられており、我が家では親のために綿をいただきに行きます。

また朱色の袋に入った息災長寿を祈願した「茱萸(しゅゆ・ぐみ)袋」をいただきます。造花の赤・白・黄の菊が3本ずつと茱萸の枝がさしてあります。この日限定で頂戴できるありがたいものです!この袋をぶら下げておくことで、災難から逃れられるそうですよ。

本堂では「菊の着せ綿」が左右に3本づつ飾られ、右側の脇間に「菊慈童」の人形がお祀りされています。

713年に行基が開創した嵐山『虚空蔵法輪寺』は、真言宗五智教団の寺院。本尊は虚空蔵菩薩で、「日本三大虚空蔵」と称されます。

京都では『虚空蔵法輪寺』の「十三詣り」が有名です。「十三詣り」とは、3月13日から5月13日まで数え年13歳になった男子と女子が福徳と智恵を授かるために参詣するのです。『今昔物語集』『枕草子』『平家物語』などにも名前が見られるほど、昔から有名なお寺さん。丑年・寅年生まれの守り本尊としても知られているので、寅年生まれの友達と今年のはじめにお参りしました♪

本殿に向かう途中に鎮守社である『電電宮』が見えてきます。電気、電波の祖神として電波や電気事業を祈願する神社、シンセサイザー奏者やDJの友達がよくこちらにお参りしてます!奉納されている大手電気会社やメーカーなどの名前が見られますよ〜

また『高津商会』の小道具たちが活躍している時代劇や映画、サスペンスドラマや現代物ドラマでもロケ地としてもよく知られてます。ここから見る京都の景色がこれまた絶景♪

親の長寿祈願に嵐山「虚空蔵法輪寺」さんへ9月9日には、「重要の節会」に行きたいと思います。

虚空蔵法輪寺
〒616-0006 京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68-3
075-861-0069

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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