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【京都市】上京区 「北野天満宮」の秋祭り『ずいき祭』2022年♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の天満さんといえば『北野天満宮』。そこでは毎年10月に『ずいき祭』というお祭りが行われます。

京都市登録無形民俗文化財である『ずいき神輿』が『北野天満宮』と御旅所とを御幸行列が行われます。

(昨年の様子を少しだけ書いた記事がありますのでご参照くださいませ 【北野天満宮】「ずいき祭」「マリア燈籠」「三光門」)

『ずいき』とは、めでたい言葉の「瑞気」、うれしいという「随喜」の発音と同じことからめでたいとされ、「饋」の字は神様に食物を供える意味があるそうです。

『ずいき祭』は、1日は北野天満宮から御旅所まで神幸行列(13:00 行列出発)があります。到着した御旅所では16:00から八乙女舞が奉納されます。

4日の10時からは御旅所で神事が行われていました。

御旅所で飾られているお神輿は、「ずいき」やら野菜で飾られていました。

「ずいき」とは食用のサトイモやハスイモの葉柄のことらしいです!里芋の茎である「芋苗英(いもずいき)」で御神輿の屋根を葺くことからきているので、「ずいき祭」と呼ばれるとか。

お神輿のすべての方角に子供が好きそうな可愛いキャラクターが飾られています!

ミニオンまでもがお神輿に!子供達だけでなく大人も嬉しくなりますね♪

大きいほうのお神輿は、朝から綺麗に化粧直しされてました。

それぞれのお供え物やお飾りに意味があるのですね!

4日の還幸祭では13:00から御旅所を出発した神輿行列が、上七軒など周辺の氏子地域を練り歩きます。

三基の御鳳輦(ごほうれん)のほかに、ずいきや野菜で飾られた「ずいき御輿」大小2基が道を華やかに行列します。

びっくりしたのが、天狗様がいらっしゃったこと!

御幸行列の先頭には獅子、次に太鼓が音を鳴らせながら行列を知らせます。神職らに続いて「導山(みちびきやま)」と呼ばれる「山車」が先導します。乗っているのは赤い顔の天狗さまだそう!

その立派なお姿に感服いたしました…なんと勇ましい素敵な天狗様でしょうか!紅白の装束がとっても似合ってらっしゃいます♪天狗さま好きな私はとっても嬉しくなってしまいました…

巡行路を案内する猿田彦大神として天狗様がいらっしゃるそうです♪

「北野天満宮社頭古絵図」に烏天狗が描かれており、昔は付近に天狗が出没したとか…

御旅所から少し離れた「西之京芋茎神輿保存会集会所」で9月1日より毎年住人と農家により一ヶ月かけて神輿作りがされるそうです。

実は、この近くは「日本映画の父」と呼ばれた牧野省三先生のお家や撮影所などがあったことから『高津商会』でも深くご縁があるところ。(過去記事参照→ 【北野天満宮】近くにあった『法華堂撮影所』と『高津古文化会館』

多くの日本映画の名作がこのエリアで撮影されている間も、「ずいき祭」は行われていたのでしょうね。平安時代から続くこの祭、なんだか感慨深くなります♪

北野天満宮ずいき祭2022
北野天満宮
京都府京都市上京区御前通今出川上る馬喰町
西ノ京御旅所
京都府京都市中京区西ノ京御輿岡町

4日13:00から北野天満宮まで行列出発、17:00から北野天満宮で着御祭が行われます。
ずいきみこしは12:30に御旅所出発、12:45に旧二条通から天神通を北上、13:05に下立売通から七本松通を北上、13:25に上七軒通を北野天満宮に向かいます。
5日15:30から北野天満宮で后宴祭が行われます。

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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