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【京都市】左京区 22日の夜は大興奮「京都三大奇祭」の一つ『鞍馬の火祭り』!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

鞍馬といえば、紅葉と天狗さまですね。私も年になんども参拝させてもらっている大好きな「鞍馬寺」。今年の初めにも初寅初詣に行きました!過去記事参照→初詣に鞍馬寺で狛虎と毘沙門天、天狗(魔王尊)様にお参り♪

鞍馬山が日本最大級のパワースポットと言われると同時に、自然がいっぱいな中で神秘的な出来事が多く語り継がれています。

鞍馬寺の尊天
鞍馬寺の尊天

「鞍馬寺」は、「源義経」が牛若丸といわれた幼少期に過ごした寺院として有名、また「魔王尊」と呼ばれる天狗が住むと言われている場所です。

そこに「由岐神社」があります。朱雀天皇の詔により天下泰平と万民幸福を祈念して、御所の北方にあたる鞍馬に御所から遷宮された「由岐神社」。「鞍馬の火祭」は、「由岐神社例祭」です。

叡山電車の復興も終わり、2022年10月22日(土)は「鞍馬の火祭」が行われるため、「火祭ダイヤ」で運行されます。車は15時から通行止めになるので、出町柳駅から乗ります。

鞍馬駅を降りるとまず、大きなお鼻で真っ赤な天狗様がお出迎えくださいます。実はこの天狗像は比較的あたらしくて、前者の天狗像の鼻が雪で折れてしまったため新調されたものです。以前のものに比べて可愛い印象が話題になりました♪

由岐神社
由岐神社

毎年10月22日に執り行われる「鞍馬の火祭」は「京都三大奇祭」のひとつ。

御所に祀られていた「由岐大明神」が鞍馬に勧請された時に、村人が地主神である八所明神を神輿に乗せ、遷宮の際、鴨川の葦で松明を作り、篝火を焚いて御遷宮の行列が行われ、出迎えたという故事に由来するそうです。

早めに着くと、大松明や太鼓、それぞれの軒先に飾られてる装飾物など鑑賞できますよ!

2019年撮影
2019年撮影

18時、松明に次々と点火され出し、町全体の雰囲気が変わっていきます。

小松明を担いだ少年少女、女性が練り歩き、大松明を担いだ大人男性が加わり、「サイレイ、サイリョウ(祭礼)」と繰り返し町を練り歩きます。

2019年撮影
2019年撮影

「由岐神社の御旅所」へと到着すると、各神事が行われます。その間、松明を持っている人たちは火の粉まみれになりながらしっかりと火のついた松明を支えます。

後ろで見ている私たちにまでその火の粉は次第に舞い出します。なんとも神秘的で不思議な経験です!

その後、鞍馬寺・由岐神社ふもとの山門石段まで練り歩きます。

2019年撮影
2019年撮影

深夜12時に山門石壇の第一の大注連(しめ)に点火し、鞍馬大夫が大注連の中央を太刀で切断する式「チョッペンの儀」(鞍馬の成人の儀式)や神楽が一晩中行われるのです。

由岐神社鞍馬の火祭2022は、2022年(令和4年)10月22日(土曜日)18:00頃から行われます。(雨天決行・順延なし)なお台風などの荒天の場合、中止または式次第に変更の可能性があります。

鞍馬の火祭りはインバンドのお客さまにも大人気です!今年は私も参加したいと思ってます♪

京都の夜は寒くなってきましたので、どうぞ暖かい格好でお出かけくださいませ!

由岐神社

京都市左京区鞍馬本町1074

Tel.075-741-2003

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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