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【京都市】左京区 「Border 2.0」個展でリアルを追求した「肖像」を体験!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の紅葉が進むなか、平安神宮がある岡崎エリアを歩いているとふと足が止まりました。

アーティスト・上路市剛(かみじ・いちたか)氏の個展「Border 2.0 」が、京都岡崎のロームシアターと同じ敷地にある蔦屋書店の 「GALLERY EN ウォール」で開催されています。

姪と一緒に書店の中を歩いていると、インパクトのある顔のようなものが浮いているのを見つけると、もうそこから動けなくなってしまいました!

人間のような、妖怪のようなリアリズム彫刻を中心にインパクトのある作品が並んでいます。

生々しい肌質感といい、髪の毛、ヒゲなど一本一本が丁寧に本物かと思わせるような、リアリズムを表現した作品です。

眼球や毛髪の1本1本まで精緻に、できるだけリアリズムに近い作品を精力的に発表しているという、上路氏。

ご本人も在廊されていて話を伺えました。京都の大学で4年間学んだので、京都で個展ができるのは本人にとっては凱旋のような、とっても嬉しい気分ですとお話しくださいました。

六波羅蜜寺の空也上人の像をモチーフにした作品を見て、ちょうど六波羅蜜寺さんで見たところだった姪はかなり興奮!子供の心をも鷲掴みにするような作品です。

(過去記事ご参照ください→空也上人&平家ゆかりの『六波羅蜜寺』で「迎え鐘」「六波羅蜜寺万灯会」♪

作る過程を流している映像に、私たちは釘付けになって見ていると、実際のシリコンを触らしてくれることに。これまた、とっても不思議な感触…とっても貴重な体験となりました。

ハリウッドなどで今、注目の特殊メイクみたいなもんですね、というと、まさにそれです!とおっしゃっていたので、日本映画の創世記から携わっている小道具の老舗会社「高津商会」の話をすると興味深く聞いてはりました!「東洋のハリウッド」と呼ばれた太秦を活性化するきっかけになればいいですね、と話してました♪

そうやって作られた作品は、京都岡崎の蔦屋書店店頭およびアートのオンラインマーケットプレイスなどで販売されているそうですよ。

上路市剛 個展「Border2.0」

会期:2022年10月22日~11月7日

会場:京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール

住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13 ロームシアター京都 パークプラザ1階

電話:075-754-0008

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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