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【京都市】東山区 京の年中行事・當る卯歳『吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』始まる!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の師走の風物詩である『吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』。

その「まねき看板」とよばれる上部に庵形がついた看板に、勘亭流で出演歌舞伎役者の名前と紋の書かれたもが「南座」に掲げあげられると、とうとう今年も師走かぁと思います。

勘亭流の文字は、お客さんがたくさん入るようにという意味があるそう。

なるほど、ウキウキさせるような文字ですね!

2022年12月4日(日)~25日(日)2演目三部制興行での行われる顔見世興行。

一部 午前10時30分~
二部 午後2時10分~
三部 午後6時~

第一部は義太夫狂言の名作『義経千本桜』「すし屋」と、趣向に富んだ勇壮な舞踊『龍虎』、
第二部は上方和事の代表作『封印切』と、忠臣蔵外伝物の『松浦の太鼓』、
第三部は、江戸の粋な風情を感じる舞踊『年増』と、近松門左衛門の『女殺油地獄』

京都の花街の一つで有名な祇園という場所にある「南座」には、多くの旦那衆や舞妓、芸妓も集います。

顔見世興行は特に、京都の人だけでなく全国から多くの人が押し寄せます。

夜の南座もとっても美しく、ライトアップされている姿を写真におさめるひとがたくさんいました!

たまたま私も、顔見世初日にこの前で待ち合わせをしていたのですが、写真を撮ってくださいというお願いを何度かされました。外国人観光客には、これは何をするところ?と聞かれたり、とにかく「南座」はやはり目を引きます。

日本で一番古い歌舞伎小屋である『南座』については以前も記事にしたことがありますのでご参照ください。→

阿国歌舞伎と南座〜シルクロード〜

四条の鴨川沿いにみる「藤袴」の花と「出雲阿国さん」♪

去年はここ『南座』で行われた『「ゼロからの祈り」シルクロードへの思い』OKINAシルクロードプロジェクトは、今年は「〜クリスマスイブに東大寺で大陸シルクロードを想う〜未来は過去にある」という題で行われます。

<日時>2022年12月24日(土)13:30~16:00

<場所>華厳宗大本山東大寺総合文化センター金鐘ホール(東大寺総合文化センター内)

シルクロードを旅することで過去と現在、日本と各国の伝統芸能を交流させ、新しいシルクロード文化を創り未来へと繋ぐプロジェクト。クリスマスイブに東大寺で大陸を想う......今年も『八坂神社』の宮司さんが出演されるそうです。『南座』の前の通りである四条通にある『八坂神社』。何かしらの文化を通した過去と現在のつながりが見えてきそう…(学生さんは無料になったそうですよ!)

『南座』は、元和年間(1615~1623年)京都四條河原に公許された7つの櫓の伝統を今に伝える唯一の劇場、そこで「顔見世興行」を見て、奈良の「東大寺」でシルクロードを通じて京都と奈良の文化のつながりを確認しに行く師走もいいですね♪

南座
〒605-0075  京都府京都市東山区四条大橋東詰

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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