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【京都市】下京区 良縁・女人厄除・市場守護で有名な『市比賣神社』の「真名井の水」で一願成就祈願♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の河原町を京都駅方面へ下っていくと、女人厄除け、市場守護で有名な『市比賣神社(いちひめ神社)』が見えてきます。

延暦14年(795)、藤原冬嗣が垣武天皇の命により、官営市場東市・西市の守護神として創建したのが始まり。「誓約(うけひ)の神(物事の流れを良くする神様)」として京都の人から信仰が深かったそうです。京都に日本初の「中央卸売市場」が開設されたときには、分社として「市姫神社」が市場内に祀られたそうですよ!

ご祭神は5柱で女の神様ばかり!

神大市比賣命、市寸島比賣命、多岐都比賣命、多紀理比賣命、下照比賣命

そのことから古くから女性の守り神とされ、女性の全ての願いを叶えてくれると言われています。女人厄除けに絶大な御利益があると全国から信仰を集めている神社!

私もよくお参りさせていただく神社さんの一つ。いつ行ってもそこだけ空気感が凛とした感じでほっこりします。

過去記事ご参照ください→【9・9重陽の節句】in 市比賣神社

境内の奥へと進むとお稲荷さんと、境内に湧く「天之真名井(あめのまない)」があります。「天之真名井」は 洛陽七名水の一つとされ、かつては清和天皇から後鳥羽天皇までの27代の間、歴代天皇の産湯に用いられたとの伝承もある名水!現在でも茶会などで使われることも多いそうです。

ご神水で身を清め、絵馬をかけ「一願成就の井戸」と呼ばれる水を口にふくんで願い事をすれば叶うそう♪

「五十日百日之祝(いかももかのいわい)」は生後五十日目・百日目に、当社御神水「天真名井(あめのまない)」により、つき上げられた「五十日之餅・百日之餅(いかのもち・ももかのもち)」を授かり、子供の口に含ませ健やかな成長を願う現在のお食べ初めの発祥・源流として知られています。

お食べ初め発祥の神社とも伝わり、母神が童神を抱いた御神像は、慈愛に満ちた大変珍しい姿で「藤原冬嗣公・弘法大師作」また「花山天皇御勅作」と伝わるご神像が二体ご本殿お厨子内に奉じられているそうです。

「天之真名井」の後ろの衆霊殿に「大国主命」と「花山天皇」がご祭神とあり、そのご縁が不思議に思い、神社の方にお聞きしました。花山天皇とも深い関わりのある神社だったのですね!納得〜

「天の真名井」とは、「古事記」「日本書記」において、高天原(たかまがはら)の神聖な井戸を意味し、神聖な水につけられる最高位の敬称のことだそうです!

女人厄除け、子授かり、良縁などの願いも叶えてくださると言われている「いちひめさん」は、地元の人にはもちろん、いつも全国から女人パワーを求めてやってくる参拝客で賑わっていますよ♪

【市比賣神社】
住所:京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
アクセス:阪急京都河原町駅より、京都市バス4.5.205番「河原町五条」バス停より3分

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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