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【京都市】上京区 第71回『北野をどり』を京の五花街の一つ「上七軒」で観る♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都には、舞妓ちゃんや芸妓さんらが綺麗な着物を着て道を行き来する花街があります。

京都花街組合連合会に加盟している花街は、現在では、祇園甲部,宮川町,先斗町,上七軒,祇園東の5つの花街があります。これらを総称して五花街と呼んでいます。

それぞれの花街に特徴があり、花街には、お茶屋、料亭などの伝統建築と石畳みの格調高いたたずまいが見られ、観光客にも人気のあるエリアです。

その中の一つ、「上七軒歌舞練場」では「北野をどり」や「寿会」の公演、夏の「ビアガーデン」などを開催されています。

上七軒の紋章は串に団子を通した「つなぎ団子」!夜になると幻想的な雰囲気を醸し出す提灯や「上七軒歌舞練場」にはこの「つなぎ団子」が見れますよ!

春の「北野をどり」は、京都最古の花街「上七軒」で行われるイベントでとっても華やか♪

五花街のなかで、一番先に行われる春の催しです。

桜の季節に行われる『北野をどり』は、海外からのお客様からにもとっても人気。私も何度かお伺いしたことがあります。

『北野をどり』は、昭和27(1952)年、 上七軒所緑の宮社、北野天満宮の千五十年大萬燈祭に奉賛初演されました。

フィナーレには「上七軒夜曲」が毎回演奏され、〜♪利休椿に見染められ ちょっと濃茶の四畳半 わたしゃ早咲き室の梅 ふくささばきは習うても 恋の手管はまだ知らぬ―♪〜

この曲を聞くと「あぁ〜「北野をどり」を今年も見れた〜」と感慨深くなります♪

室町時代に北野天満宮の社殿が一部焼失した際、その再建に使われた木材の残りを使って7軒の茶店を建てたことが「上七軒」のはじまりと伝わります。それ以後、「北野天満宮」のお膝元となります。

「北野天満宮」については過去記事ご参照ください→

「高津商会」は「北野天満宮」さんとは、とてもゆかりのある間柄です。

北野さんエリアは撮影所などがたくさんあったので、映画関係者にとって「上七軒」とは古い間柄。

また「北野をどり」で以前に使われていた甲冑などは「高津商会」の小道具たちだと社長から伺いこれまた感動ひとしお♪

黒裾引姿の凛とした芸妓さんたちと、鮮やかな衣裳に身を包んだ舞妓ちゃんたちの「北野をどり」を是非、お楽しみください♪

第71回北野をどり
日程: 2023年3月20日(月)~4月2日(日) 14:00~、16:30~
料金: 6,000円、お茶席券付7,000円
場所: 上七軒歌舞練場
場所:京都市上京区今出川通七本松西入ル真盛町742

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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