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【横浜市】「みどりの日」を緑区で過ごしてみては?緑区の緑はレベルが高すぎる! 中山・十日市場

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

5月4日は「みどりの日」。この祝日に何をするか迷っているなら、「みどりの日」を緑区で過ごすというのはいかがでしょうか?

「緑区って『緑』だし。」という単純な動機で、中山・十日市場駅から公園や森へ。そこには、想像の数倍を上回る緑の連続がありました。飲んべえであることも忘れず、最後にはビールも!

・「緑を美しく保存」する横浜市緑区
・四季の森公園 整備された園内で季節の花を楽しむ
・「里山ガーデンフェスタ」は5月7日まで 入場無料で見られる大花壇
・「三保市民の森」で本格的に森林の中を行く 「日の出から日没まで」の利用時間は厳守!
・緑の最後はプハーっと! 酒屋&クラフトビール醸造所・ビアバーのTDM 1874 Brewery

「緑を美しく保存」する横浜市緑区

昭和44(1969)年に誕生したこの区の名前は、「緑を美しく保存したいという願いを込めて決定」されたもの。そしてその名のとおり、「緑被率」が横浜市内1位だといいます(※)。

まずは緑区役所のある中山駅へ向かいます。JR横浜線(緑色の車両)に乗るにせよ、市営地下鉄グリーンラインに乗るにせよ、すでに「緑」は始まっている!

緑区役所。区役所のマークはもちろん緑色。

緑区のキャラクターは「ミドリン」!区は散歩マップの作成にも力を入れており、「緑区公園マップ」「ミドリンウォーキングマップ」「緑区遺産 ちょい散歩」など、緑区のホームページからも見ることができます。

※緑被率とは、「航空写真から300m2以上のまとまりのある緑を目視判読し、市域面積に占める割合を算定するもの」(横浜市ホームページ)。2019年度の調査で、横浜市全体の緑被率は27.8%。緑被率は年々下がる中で、緑区は唯一40%以上を維持しています。

四季の森公園 整備された園内で季節の花を楽しむ

中山駅南口から約1kmのところにあるのが「神奈川県立四季の森公園」(横浜市緑区)。緑区役所から向かい、着いたのは公園の北西口。おっと、これは公園…?森ではなくて?

入ってから気づく。これは完全なるハイキングコースです。街場にある公園とは性格が異なるので、革靴やハイヒールは避け、運動靴で行くことをおすすめします

階段や柵などで整備された順路に沿って、進みます。

森を抜けて、急に開けた先は「あし原湿原」。想像以上の緑が、そこにはありました。湿地や川辺に育つアシ(ヨシ)が青々としています。

「あし原湿原」の隣にある「春の草原」エリアでは、「矢車菊」が花盛り。

池の上には鯉のぼりが飾られ、新緑の中で、目にも鮮やか。公園の中央東側には「じゃぶじゃぶ池」や「ジャンボすべり台」など、子供が遊べる設備もある広大な公園です。

この日は西口広場を抜けて、四季の森公園の西側にある「里山ガーデン」に向かいます。まだまだ緑は続く。

里山ガーデンフェスタは5月7日(日)まで 入場無料で見られる大花壇

ズーラシアの北側に位置する「里山ガーデン」(横浜市旭区)は、中山駅からは約2km。旭区と緑区の区界にあります。2017年にオープンし、イベント時のみ入場が可能な「大花壇」が造られています。現在はGW最終日の5月7日まで「里山ガーデンフェスタ」が開催中

こちらも園内に見事な鯉のぼりが。圧巻の数です。

よく見ると、ところどころに鯉ではない何かが…。これはズーラシアの人気者、レッサーパンダですね。

園内には広い芝生の「ピクニック広場」も。

「大花壇」では、白い花をメインに見事な花畑となっています。人出も多いですが、敷地が広くのびのびと過ごせる環境です。

正面入口広場では、キッチンカーや野菜直売などの出店もあります。サボテンと多肉植物を専門に生産・販売する「カクタス広瀬」(横浜市旭区)のブースでは、多くの人がミニサボテンを見に足を止めていました。

里山ガーデンを後にしても、まだ緑は続く。

「三保市民の森」で本格的に森林の中を行く 「日の出から日没まで」の利用時間は厳守!

さらに西に移動し、「三保(みほ)市民の森」(横浜市緑区)に向かいます。バス通りに出ても、緑深いのが印象的。「梅田谷戸」のバス停を過ぎ、「大山道道標」のある敷地東側から入ります。

入口こそ整然とした遊歩道ですが、このあと想像を超える山深さに…。利用時間は「日の出から日没まで」と表示されており、街灯などがある公園とは違うので、利用時間を厳守することが大原則です。

「プロムナード」と表示のあるコースで、落ち葉が重なる斜面を進みます。「四季の森公園」や「里山ガーデン」に多くの人出があるのと対照的で、こちらの森では人とすれ違いませんでした。…どうやら、本格的すぎる森に来てしまったようだ。

低い位置には、シダが生き生きと茂っています。三保市民の森は、昭和47(1972)年の開園以来、「市民の森愛護会」のメンバーにより維持管理されているもの。何もしなければ荒れてしまう森に、自主的な手入れがされてきたのだと感じられます。

見渡す限りの杉木立に囲まれ、自分と向き合う時間が続く。この世界には緑と私だけ。あと時々、虫。

木の根がむき出しになった道も続くので、森の中には足腰と体力に自信のある方だけ入ることをおすすめします。また、長袖・長ズボン、帽子、虫よけスプレーといったハイキングの基本の装備で臨むのがよさそうです。

建物が見えるところまで戻ってきました。外周部分、ここは比較的平らで歩きやすい遊歩道です。

「若葉台中学校前」からバスに乗って十日市場駅へ。中学校もその名のとおり、緑に囲まれた環境にありました。

緑の最後はプハーっと! 酒屋&クラフトビール醸造所・ビアバーのTDM 1874 Brewery

十日市場駅南口から徒歩7分の「TDM 1874 Brewery(ティーディーエム1874ブリュワリー)」(横浜市緑区)。クラフトビールの醸造所でもあり、日本酒やワインなどのセレクトリカーを扱う酒屋さんです。「1874」年は明治7年。十日市場で約150年続く株式会社坂口屋の店舗が、クラフトビールの醸造開始とともに2016年からこの名前になりました。

通常水曜日が定休日ですが、GW期間中の4月29日から5月7日までは休みなく営業。営業時間の詳細はお店のインスタグラムもご覧ください。

自社製品のクラフトビールのほか、輸入ビールも並びます。緑の中を歩きまくった飲んべえは、今すぐこれらを、飲みたい!

味で選んでいては迷ってしまう。ここは一番緑っぽいラベルを買おう!缶にある緑は、大量のホップをデザインしたもの。

バータイムには、タップビールはもちろん、フードもいただけます。バータイムは平日15:00から、土日祝は12:00から。

木陰でビール、いただきます!オレンジピールも入った、苦みと清涼感のどちらも楽しめるIPA。しかも生産時期ごとにレシピを少しずつ変えているというから驚き(レシピはTDM1874Breweryのホームページで確認できます)。

こちらは数量限定のレモンジンジャーのクラフトビール。緑区の「佐藤農園」とのコラボレーションによる「農×BEER のびーる」という企画。ショウガがしっかりと効いており、これがまた体に染み渡る。ビール製造で出る仕込み粕が、農園の肥料として使用されています。

緑に触れて心地よく疲れた体に、クラフトビール。緑区で「みどりの日」を過ごすというのは、かなり良いかもしれません。

<施設情報>
◆神奈川県立四季の森公園
住所:横浜市緑区寺山町291
四季の森公園 ホームページ
◆里山ガーデン
住所:横浜市旭区上白根町1425-4
里山ガーデンフェスタ ホームページ
◆三保市民の森
住所:横浜市緑区三保町
三保市民の森 ガイドマップ(横浜市ホームページ)
◆TDM 1874 Brewery
住所:横浜市緑区十日市場町835-1
TDM 1874 Brewery ホームページInstagram

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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