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【京都市中京区】紫式部と『源氏物語』の世界に浸る資料展

くまライター(京都市)

2024年の大河ドラマは紫式部が主人公の『光る君へ』。平安時代中期における貴族社会の権力闘争や女性たちの人生が描かれるので、全編にわたって京都が舞台となります。
となると当然、京都では紫式部や源氏物語に関する数々の催しが行われているわけですが、京都市中京区の京都文化博物館でも紫式部と『源氏物語』に関する資料を展示する「紫式部と『源氏物語』」が行われています。

四条通が拡幅されるまでの明治から昭和初期までは、京都の東西のメインストリートは三条通でした。今も三条通にはその時期に建てられた近代建築が多く残っており、その中でもひときわ立派で目をひくのが京都文化博物館別館です。

もとは旧日本銀行京都支店だったこの建物は明治建築界の「帝王」とも呼ばれる辰野金吾とその弟子の設計で、1906年(明治39年)に建てられました。

京都文化博物館の本館には東側の高倉通から入るほうが近いのですが、あえて南側にあるこの別館から入るのがおすすめ。

中に入るとこんな感じ。天井や壁面などの洋風装飾がすばらしい。
ああ、こんな家に住みたい…

でも別館には特に用事はないので素通りして、本館に入ります。

おお、展示に合わせてか、紫式部、清少納言、赤染衛門の垂れ幕が。3人とも『光る君へ』に登場しますね。

「紫式部と『源氏物語』」の会場は、京都文化博物館2階総合展示室です。

1階の受付でチケットを購入してから2階に上がります。いきなり2階に上がってしまいがちなんですが、2階ではチケットの販売はしていないのでご注意を。

さて、入り口までやってきました。

入り口前に紫式部像があってテンションがあがりますが、これは展示に合わせたものではなく、常設されているものです。

入り口横に掲げられた「紫式部ゆかりの地」の地図。こうしてみると結構ありますな。今度廻ってみよう。

展示は紫式部と源氏物語、紫式部をめぐる人々に関する資料が展示され、紫式部の生きた時代と『源氏物語』の世界を感じることができるものになっています。

撮影禁止だったので残念ながら画像はありません。

京都文化博物館1階にある江戸時代末期の京の町家の表構えを復元した「ろうじ店舗」では「紫式部と『源氏物語』」の会期に合わせ、ゆかりの町である宇治のお茶やお菓子、和雑貨を販売する期間限定ショップが出ています。

「紫式部と『源氏物語』」は4月7日(日)までの開催です。

「紫式部と『源氏物語』」
会場/京都文化博物館 2階総合展示室
会期/2024年2月10日(土)〜4月7日(日)
開室時間/10:00〜19:30(入場は19:00まで)
休館日/月曜日
入場料/一般 500円、大学生 400円、高校生以下 無料
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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