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【京都市中京区】心地よい秋風が感じられる平日限定の屋上庭園

まーち京都コーディネーター/ライター(京都市)

京都コーディネーターのまーちです。
今回は、秋晴れの日の休憩にぴったりな穴場の屋上庭園をご紹介します。

訪れたのは、京都市役所本庁舎。2021年秋の改修終了後、初めて京都市役所本庁舎へ入りました。
長年京都住まいの方でも「市役所の本庁舎には入ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。

京都市役所の本庁舎。
京都市役所の本庁舎。

本庁舎正面から入ります。
本庁舎正面から入ります。

現存する京都市役所本庁舎は三代目庁舎。「関西建築界の父」と言われる武田五一監修のもと昭和2年に本庁舎東館が竣工。その後、昭和6年に二代目本庁舎を改築した西館が完成し、現在の形になったそうです。なお、京都大学時計台や同志社女子大学ジェームズ館も武田五一の代表作の一つです。

正面の階段とステンドグラス。まるでクラシックホテルのようです。
正面の階段とステンドグラス。まるでクラシックホテルのようです。

本庁舎の中に見所はたくさんあるのですが、今回の目的は屋上庭園なので、1階から豪華な漆塗り扉のエレベーターで屋上へ。

漆塗りの扉が美しいです。
漆塗りの扉が美しいです。

「千年の光」と題された、この漆塗りのエレベーター扉。京都市産業技術研究所と佐藤喜代松商店が共同開発した「黎明」という漆を使い、京都の歴史と未来を京蒔絵で表現されています。

エレベーターで、屋上に到着。思ったよりも広々としています。東西に広いスペースがあって、ベンチも複数置いてあるので風を感じながら休憩するにはぴったりの場所ですね。
私が伺った日もお弁当を持ってお昼休憩されている方が数名いらっしゃいました。スロープもあるので、車椅子やベビーカーでも景色の良い屋上へ登れるのは嬉しいですね。

本庁舎西側のスペースは、中央にベンチがいくつか置いてあります。
本庁舎西側のスペースは、中央にベンチがいくつか置いてあります。

東西どちらにも、階段とスロープがあります。
東西どちらにも、階段とスロープがあります。

東側のスペースも広々。こちらは、外壁に沿って、ベンチがあります。
東側のスペースも広々。こちらは、外壁に沿って、ベンチがあります。

屋上庭園から御池通を見てみます。市役所前広場があるので、開放感がありますね。つい先日まで30度超えの日々だったのに、御池通の木々の色づきを見て一気に秋の気配を感じました。

早くも木々が色づいてます。
早くも木々が色づいてます。

京都市内は高層ビルが少ないので、少し高い場所に登ると、私はついつい京都タワーと大文字を探してしまう癖があり、今回も早速探してみました!
南側、写真が少し暗いですが、ビルの間に京都タワーが見えます。そして東側、ホテルオークラ京都の先に大文字山が見えます。角度があり、やや「大」の文字は見にくい位置でした。

南側の京都タワー。
南側の京都タワー。

ホテルオークラ京都の奥に、大文字山。
ホテルオークラ京都の奥に、大文字山。

北側に目を向けると、遠くに左大文字と船形が見えます。こちらも
本庁舎のすぐ北側に北庁舎が完成予定なので、いずれは見えなくなってしまうかもしれないですね。

左大文字と船形ははっきりと見えました。
左大文字と船形ははっきりと見えました。

いつもは、市役所前広場から見上げるのみの中央の塔部分も、屋上庭園からであればこんなに間近で見ることができます。塔の入口の北西角には、鬼門除けの白い石が置いてあり、こんな所にも「京都らしさ」を感じます。

本庁舎中央の塔の部分。
本庁舎中央の塔の部分。

塔の入口の北西角には、鬼門除けの白い石。
塔の入口の北西角には、鬼門除けの白い石。

屋上庭園を見学した後は、再び1階へ。改装後、1階にも新たにフリースペースが出来て椅子や机が置かれており、お弁当を食べてらっしゃる方や、打ち合わせをされている方も。
お天気が良くない日には、こちらのフリースペースも役立ちそうですね。

本庁舎1階のフリースペース。
本庁舎1階のフリースペース。

なお、1階の受付の方に伺ったところ、屋上庭園は平日8時〜17時のみ開放されているとのこと。
平日のみの一般開放ではありますが、皆さんも一度、京都市役所本庁舎の屋上庭園へ行かれてみてはいかがでしょうか。

京都市役所本庁舎 屋上庭園
〒604-8571 
京都府京都市中京区上本能寺前町488

屋上庭園は、平日8:00-17:00のみ一般開放。

京都コーディネーター/ライター(京都市)

京都生まれ京都育ち。2014年より京都観光サイト運営を担当し、京都情報の発信を始めました。10年の東京生活を経て京都へUターン。現在は京都暮らしを満喫しつつ、「京都コーディネーター」として京都観光アドバイス、京都暮らしの始め方、京都新規出店アドバイスなどを行なっています。京都ならではのスポット、グルメ、伝統工芸、アート、自然など、京都の街の魅力を発信していきます。

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