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【京都市上京区】唯一現存する京都三名水のひとつ「染井の水」

まーち京都コーディネーター/ライター(京都市)

京都コーディネーターのまーちです。
今年は、お住まいの場所によってはホワイトクリスマスになりましたね。皆さんはどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?
クリスマスが終われば、一気にお正月準備が始まります。

さて、我が家ではこの5年ほど、京都暮らしの楽しみ方のひとつとして「京の名水巡り」をしています。お水が汲めるスポットの場合はその名水をいただき、おうちでのコーヒータイムやお料理に使い、各スポットのお水の違いを楽しんでいます。

ここ数ヶ月は忙しく、なかなか名水巡りには行けていなかったのですが、先週、京都三名水のひとつ「染井(そめい)の水」をいただきに、京都御所東側にある梨木神社へ伺いました。
初めて梨木神社を訪問される場合は、丸太町通から寺町通を上ると西側に梨木神社が見えてきますので、寺町通から行くと分かりやすいかと思います。


梨木神社
梨木神社

梨木神社は、明治維新の功労者だった三條実萬公、実美公の父子をお祀りした神社。明治18年創建なので比較的新しい神社ですが、境内の染井の水はもちろん、萩の名所としても知られています。
今回お水汲みに来た「染井の水」
かつては、染井(そめい)、醒々井(さめがい)、縣井(あがたい)の三つが京都三名水と言われていました。
他の二つは現存しないため、染井の水は今も枯れずに沸き続けている貴重な井戸です。

境内にある井戸
境内にある井戸

井戸に染井の文字が入っています
井戸に染井の文字が入っています

染井の水
染井の水

お参りを済ませてから、染井の水をいただきました。
京都市内には何ヶ所か水汲みスポットがあり、場所によっては少しとろみがあるお水もありますが、染井の水はさらっとして、まろやかな口当たり。
こちらのお水を毎日汲みにこられる方も多いそうです。

お水汲みはこちらの蛇口から。
お水汲みはこちらの蛇口から。

持参したペットボトルでお水をいただきました。
持参したペットボトルでお水をいただきました。


我が家では緑茶やコーヒー、またお出汁を取る際に使うことが多いのですが、染井の水を使うと「角がなく、まろやかな仕上がりになるなー」と感じています。冬場ですと、湯豆腐や焼酎のお湯割りなどに使うのもオススメです。

なお、

お水汲みは1回100円(5リットルまで)、大きなポリタンクの持ち込みはNG、蛇口から無駄にお水を流さない、など注意書きが増えていました。
染井の水は、梨木神社や保存会の皆さんによって守られている大切な井戸。利用者側もルールを守って、末長く利用できるようにしたいですね。

今年は、年末に再度染井の水へ伺い、おせち料理やお雑煮に染井の水を使ってみたいと考えています。
皆さんも京都の名水を使ってお正月準備をされてみてはいかがでしょうか?

染井の水
〒602-0844
京都市上京区染殿町680 梨木神社境内
井戸の蛇口開栓時間は、午前6:00-午後18:30頃まで

京都コーディネーター/ライター(京都市)

京都生まれ京都育ち。2014年より京都観光サイト運営を担当し、京都情報の発信を始めました。10年の東京生活を経て京都へUターン。現在は京都暮らしを満喫しつつ、「京都コーディネーター」として京都観光アドバイス、京都暮らしの始め方、京都新規出店アドバイスなどを行なっています。京都ならではのスポット、グルメ、伝統工芸、アート、自然など、京都の街の魅力を発信していきます。

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