【藤沢市】海外観光客からも太鼓判“型破り”のオヤジ飯を喰って呑んで笑う隠れ家「喰呑笑 磯me,」
こんにちは。藤沢市地域情報発信ブロガーのマチルダです。
夜の寒さも和らいできましたね。帰り道にちょっと一杯したい時、“おいでおいで”と笑顔で大将が迎えてくれる「喰呑笑 磯me,」をご紹介します。
2021年7月にオープンした「喰呑笑 磯me,」。江ノ島電鉄江ノ島駅、湘南モノレール湘南江ノ島から徒歩30秒です。467号線沿いにあり、ほっともっと江の島店のすぐそばです。
なんともレトロな雰囲気で、わたしの大好きなドラマ “ 深夜食堂 ” のような雰囲気です。
店名の由来は “ お客様がおなかいっぱい喰って、呑んで、笑っているお店にしたい ” という大将の依田さんの想いからです。
また店名の「磯me」は、15年以上前、依田さんが昔よく通っていた、今は無き江の島弁天橋の「おでん屋台」のひとつ “ いそみ ” さんの屋号からつけたそうです。
昔、江の島の弁天橋には、数多くの名物おでん屋台が並んでいたんですね。当時、依田さんは “ いそみ ”さんのおでんが大好きで、いつも仕事帰りに寄っていたそうです。
さて、奥まった路地を進んでいくと・・・。
ぬくもりのあるウッドスタイルのお店。宴会も大歓迎、貸切は12人からです。ゆったり座る場合は18人くらい、最大30人くらいまで大丈夫だそうです。お料理はおまかせで、飲み放題もできます。席料はありません。
ちょうど2年前の2021年5月頃、馴染みのお客様に手伝ってもらいながら完成させたお店だそうです。
「床の木製フロアタイルはお客様とホームセンターに行き、一緒に買い出しをしました。」とのこと。
タイルの塗装は、梅雨の蒸し暑い時期、お客様に無償で塗っていただいたそうです。
ピカピカでつやつや。
他にも、近所の方にテレビなどの設置をしていただき、音響や映像も手伝ってもらい、電気工事も安価でお願いできたそうです。
お店にはいるとジンワリ感じる人のぬくもり。
なぜか、“ もう少しもう少し… ” と、ずっと居たくなるんです。
地元のお客様や日本人観光客だけではなく、外国人のお客様も多いです。わたしがお店に伺った日は、スペインやアメリカから来日したお客様がいて、名刺をもらったり、わたしの愛犬をかわいがってくれました(ペット同伴OKのお店です)。
さっそくメニューをみてみましょう。
何度かお店にお邪魔したことがあるのですが、来るたびに季節限定メニューが追加されたり、新しいおつまみがメニューに載っています。Instagramのメニューアカウントでは、最新のメニューを確認できます。
「梅ザーサイ冷奴(500円)」「茶豆ペペロンチーノ(500円)」「熱々好きレット焼きカレー(850円)」。おつまみ系、ガッツリ系、何でもあります。
ドリンクは、生ビール(サッポロ黒ラベル1杯600円、大ジョッキ1300円)、冷凍生レモンサワー(ウイングジョッキ600円、大ジョッキ1000円、おかわりウイングジョッキ500円、おかわり大ジョッキ800円)カクテル、ウイスキー、ソフトドンクと種類も豊富です。
と、ちょうど注文をうけた依田さんが「冷凍みかん100%ハイ(800円、おかわり中身600円)」の大量のみかんをセットしていました。
あいにく私はアルコールに弱いのでジュースにして、おつまみをいくつか注文しました。
こちら「春菊ナムル(500円)」。個人的に大好きな春菊の香りと味は、大将の味付けでさらに絶品。おつまみの中でも特におすすめです。味付けはピリ辛で、お酒がすすみそうです。
続いて「茶豆ペペロンチーノ(500円)」。茶豆だけもメニューにありますが、ペペロンチーノのソースがかかった茶豆もまたこれ、おいしいんです。
「炙りジャーキー(一皿650円)」。噛むたびにジャーキーの旨味がでてきて、バクバク食べてしまいます。
「アスパラガスの塩焼き(一皿500円)」。できたてホクホク。新鮮なアスパラは、シャキシャキした歯ごたえで、絶妙な塩加減。
ますます食欲がでてきたところで、厨房からボリューム満点、新鮮な野菜たっぷりの「おまかせサラダ(一皿650円)」がきました。野菜は地元の八百屋さんで仕入れているそうです。
さらに「熱々スキレット焼きカレー(850円)」は、熱々のスキレットでそのままいただきます。たっぷりのチーズととろ〜り玉子。
「 磯me,のコンセプトのひとつ、“ 喰う ” にも力を入れています」と笑顔の依田さん。
はい、食欲がとまらなくなりました。(笑)
おつまみを堪能したところで、さらにガッツリいただけるものがないか聞いてみると、それなら・・・と。
“ 竈門飯(かまどはん)” をつかった「炊き込みごはん(1日限定2食、一人前1000円、ご飯茶碗2配強)」をすすめてくださいました。
この竈門飯は、お客様からのアドバイスで依田さんが探してみたところ、一目ぼれして購入したそうです 。
白米にお水と炊き込みご飯の具材を入れ、10分ほど浸した後、固形燃料をセットして待ちます。
種類は、「鮭」「鶏」「あさり」「きのこ」があり、どれも気になりましたが、江ノ島ということで海鮮系のあさりを選びました。
出来上がりまで約40分弱かかるそうですが、こうやって出来上がるまでの時間を目の前でみているとワクワクします。
その間、気になっていた他のおつまみもを追加で注文しました。
「とろ〜りチーズ入り磯辺揚げ(650円)」。
この磯辺揚げ、青のりの香りがぷ〜んとして、衣はサクサク、そして中からとろ〜りチーズは、絶品。病みつきになります。今まで食べたことのないお味でした。
マヨネーズをつけなくてもお箸が進みますが、マヨネーズをつけて味変すると、マヨネーズとチーズと青のりのハーモニーが絶妙です。
磯辺揚げの美味しさに驚愕して、さらにメニューに目を通す羽目に(笑)。
「生ピーマンの肉みそのせ(一皿600円)」。まさにオヤジのおつまみと言うのでしょうか、斬新です。ピーマンは単にカットされているだけです。新鮮なピーマンの香りに癒やされます。ピーマンを単独で食べても苦味はさほどなく、ポリポリいけちゃいます。
もちろんピーマンだけでも美味しいのですが、この特製 肉みそをつけると、また違った美味しさを楽しむことができます。
ピーマンにかぶりつきながら、お店のテレビに映るサザンオールスターズのコンサート映像を見ていると、依田さんが竈門飯の様子をうかがいにきました。
「そろそろいいかな。」
たしかに、そろそろ30分経ちます。竈門飯のふたをとると・・・。
はい、こちら。
ふっくら炊きあがったご飯に、あさりとお出汁の香りが食欲をそそります。すぐにいただきたかったのですが、「10分ほど蒸しましょう」とのことで、お預けに。
引き続き「生ピーマンの肉みそのせ」と「とろ〜りチーズ入り磯辺揚げ」を堪能しながらも、あさりの炊き込みご飯が待ち遠しくて、そわそわしてしまいました。
10分後、こちらが「竈門飯 あさりの炊き込みご飯」です。自分でお茶碗によそうのも、また楽しいです。あさりの風味、たけのこのコリコリした歯ごたえもよく、やさしい味。
時間をかけた分、美味しさも倍増です。
依田さんの好きな言葉『2525 45』(ニコニコ ヨンコ)は、お店のホームページやInstagramのアドレスにもなっています。
“ いつもニコニコしていれば、倍のヨンコの幸せがくる ” と想いながら、お仕事をがんばっているそうです。
お客様と一緒にお店をつくり、育ててきた時間。
じっくり浸して炊き上げた竈門飯のように、これからも「喰呑笑 磯me,」はお客様との時間を大事にして笑顔と笑顔をつないでいくんでしょうね。
今宵もお客様の笑顔によろこんでいる依田さんの笑顔が、江ノ島の夜をやさしくあたたかく包み込んでいました。