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【初心者必見】ランニングシューズの選び方

牧野仁マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

|どんなシューズで走れば良いの?

 暑い夏も落ちつき、身体を動かしやすい季節になりつつあります。今回は、これからランニングを始めたい方に、唯一の道具である「ランニングシューズの選び方」を紹介します。

 走れればシューズは何でもよいわけではありません。アスファルトを走る=跳ねるスポーツであるランニング、膝や腰への衝撃が加わります。例えばウォーキングシューズ、カジュアルなタイプもありますが、跳ねるわけでないのでクッション性はランニングシューズより劣ります。従って初めて走るのであれば「ランニングシューズ」というカテゴリーから選びましょう。

|ソールは厚めで! 

 初心者であればあるほど、走る時に上下にジャンプしてしまいます。更に筋力も足らず、足への負担は大きくなります。そこでクッション性の高いソールの厚めのシューズを選びましょう。

|カーボンプレート内臓など機能性シューズは選ばない

 最近ではトップランナーが履く、機能性シューズが話題になりメディアでも多く取り上げられています。その一つがカーボンプレート内臓シューズです。このシューズの中には、ロイター板(跳び箱の踏切板)のように跳ねるカーボンプレート内蔵され、上級者であれば上手く跳ねストライド(歩幅)が伸びますが、初心者であると跳ねすぎるのでコントロールが効き難く、ふくらはぎなど過剰に使われ怪我をする原因になるのでお勧めできません。

ドロップが記載されているシューズも(インソールに4mmと記載)
ドロップが記載されているシューズも(インソールに4mmと記載)

|つま先と踵の高低差が10~12mmがお勧め

 初めて走ると脚を使って頑張ろうとしてしまいますが、身体を前に傾ければ自然と前に進みます。言わば坂の下りからスタートすれば勢いがつくのと同じです。実はシューズの機能として坂の下りのように、つま先と踵で高低差を作っています。これをドロップという言います。初心者にお勧めなのが10~12mmだと適度な高低差は、身体を前に倒す助けをしてくれます。

|シューズを安定にさせるため横のねじれを少なくしている。

 基本ランニングとはまっすぐ走ることを前提に、ランニングシューズが作られています。身体を安定させるため、シューズをつま先と踵を持ち横にねじろうとしてもねじれ難く安定を重視しています。スニーカー(例えば、スタンスミスやコンバースなど)と比べれば一目瞭然です。怪我のリスクを減らすためにも安定したシューズを選びましょう。

初心者ランニングシューズの選び方のおさらい

  • ソールの厚めなシューズ
  • カーボンプレート内臓など速く走れるシューズは避ける
  • ドロップは10~12mmがお勧め
  • シューズがねじれ難いものを選ぶべし

 更に事前(店舗などで)に足のサイズを測ってから購入を検討すると良いでしょう。ご自身で測る場合はこちらを参照

 色々なランニングシューズブランドがあるので初心者お勧めシューズを今後は紹介していきます。ご期待ください。

Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
 有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.

マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

楽に、楽しくを走るをモットーに、2006年Japanマラソンクラブを立ち上げ、旅RUNなどをプロデュース、NHKBS「ラン×スマ」などテレビ出演や著書「楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)」著書多数

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