【京都市】「大文字は見られへんのかーい!」とツッコミたくなるも、初心者でも歩きやすいトレイルコース
3月も半ばとなり、暖かく過ごしやすい日が増えて来ました。春はトレッキング(山歩き)におすすめの季節です。
三方を山に囲まれている京都市にはトレイルコースも多く、「京都一周トレイル」は特に人気。
なかでも「五山送り火」で有名な大文字山を歩くコースは、初心者でも安心してトレッキングを楽しめます。
初心者でも楽しめる「京都一周トレイル」
「京都一周トレイル」は東山コース、北山コース(東部・西部)、西山コースからなる全長約83.3kmのトレッキングコースです。
公共交通機関を利用して、コースの途中からスタートしたり、途中でリタイアしたりしやすいように設計されています。
コース上には、かなり小刻みに案内板が設置されているのも初心者には心強いです。
大文字山を登ろう!(東山コースの一部)
東山コースは伏見稲荷大社から比叡山まで全長約24.6kmのコースです。
いくら歩きやすいとはいっても、さすがに約24.6kmを一度に歩き切るのは大変…
この日は、粟田神社の近くにある案内板「東山 28」からスタートし、大文字山を登り、哲学の道にある案内板「東山 52-1」をゴールとしました。
約8kmほどの距離で、ゆっくりと休憩をはさみながら約4時間で歩くスケジュールです。
コースの特徴
全体的には、なだらかで歩きやすい道が多いです。
一部には、初心者にとって、急登(急傾斜の登山道)もありますが、それほど長く続くわけではありません。ちょうど良い感じで、山道の変化を楽しめます。
ところどころで、京都市内の景色を楽しめるビューポイントも。登山の疲れが吹き飛ぶ瞬間です。
トレイルコースとして整備されているとはいえ、木の根っこがボコボコとしている箇所もあります。転ばないように気をつけて歩きましょう。自然を傷つけずに歩くのも大切です。
大きな木が倒れていることも。数年前の台風による被害が残っているところもあり、自然の脅威を感じます。
トレッキングシューズ(登山靴)があった方が良いですが、わたしはウォーキングシューズで登りました。服装は普段着です。
コースの見どころ
スタート地点の粟田神社からしばらくは一般道を歩きます。
地下鉄・蹴上(けあげ)駅の近くには、「ねじりまんぽ(トンネル)」や「インクライン」があります。特に桜の季節にはたくさんの人が訪れる人気の観光スポット。
日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)の境内を通過して山道に入ります。「京の伊勢」とも呼ばれる歴史のある神社です。
山道に入ってしばらくすると「天の岩戸(あまのいわと)」があり、なんと中に入り、通り抜けられます。これは入らざるを得ないですね。
山道沿いには椿が咲いていました。四季折々の花を見られるのもトレッキングの魅力のひとつ。
いよいよ「五山送り火」で「大」の字が灯される火床(ひどこ)が近づいて来たというところで衝撃の事実が発覚しました。
案内板を見ると、なんと「京都一周トレイル」のコース上は大文字山の山頂や火床は通らないとのこと…
思わず、「大文字は見られへんのかーい!」とツッコミたくなります…
ですが、ぜひとも見晴らしの良い山頂には行きましょう。たとえ、いったん「京都一周トレイル」のコースから外れるとしても!
山頂はベンチも設置されているので、ここで休憩するのがおすすめです。
「京都一周トレイル」のコースとは逆方向へ進むと火床へ到着します。この日は(泣く泣く)本来のルートへ戻りました。
ここからの下山ルートは急傾斜のところも多いので、ゆっくり気をつけておりましょう。
山道沿いに小川が流れており、滝もあります。滝の流れる音に耳を傾けるだけで癒されますね。
下山すると、霊鑑寺(れいかんじ)や法然院の前を通り、哲学の道へ。
ここまで来てようやく「大文字の火床」が見えました。
うーん、「大」の字がはっきりとわからないレベルです…
「京都一周トレイル」は初心者でも楽しめるコース設計がされていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
ただし、低山とはいえ、油断は禁物です。こまめに水分補給をするなど熱中症対策もしっかりと。
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京都一周トレイル
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・京都一周トレイルとは
・東山コース