【京都市伏見区】山海の新鮮でヘルシーな食材が詰まった「京わっぱ」を楽しめる町家レストラン
日本有数の酒どころとしても知られる伏見桃山エリアにある、町家レストラン「きのわ」をご紹介します。
「曲げわっぱ」を上から見た時の形に由来しているというお店の名前の通り、山海の新鮮な食材や季節ごとに変わる旬の食材が詰まった「京わっぱ」が人気のお店です。
お店の外観
京阪・伏見桃山駅の西出口から大手筋通りを西へ進み、ソフトバンクショップの角を南へ曲がり100メートルほど歩くとお店に到着します。
風情のある町家で、お店の前を通ると思わず足を止めて見入ってしまうほど美味しそうなメニューの写真が並んでいます。
お店の入口では、もくもくと白い蒸気が上がり「京わっぱ」が蒸しあげられている演出も。これを見たらもうお店に入らずにはいられなくなりますね。
店内のようす
引き戸を開けて店内に入ると、どこかなつかしい雰囲気がただよっています。土間に、すりガラス、建物の歴史を感じる柱や梁、ひとつひとつがほっこりと落ち着く空間をつくっているようです。
店内は2フロアです。1Fはテーブル席・座敷・テラス席、2Fは座敷となっています。
テーブル席は、気の合う友だち同士やカップルがちょうど話しやすい距離感の小さめサイズ。実際に女子会で利用しているお客さんも見かけました。
入口の近くには、座敷もあります。通りに面した窓ガラスから自然光がさし込む明るい空間。
小さなお子さんがいる場合は、こちらの座敷が空いているとうれしいですね。子ども用のイスも用意されています。
1Fの奥には、店内のレトロな雰囲気とは異なるテラス席も。これからの季節はテラス席でランチも良さそうです。
おすすめのメニュー
ランチメニューは、「京わっぱランチセット」と「京わっぱ御膳セット」があります。
「京わっぱ」は山海の食材を使ったもの、牛しぐれや豚の角煮がメインになっているものなど、好みに合わせて選べます。
ランチデザートには、国産の有機栽培米粉でできたシフォンケーキやアイスクリームも。
京わっぱランチセット・海鮮ミックス
「京わっぱランチセット」は「京わっぱ」のほかにもいろいろとセットになっており、なかなかのボリュームがあります。
- 京わっぱ
- 竹かご前菜2種
- 季節の彩りサラダ
- お吸い物
- 香の物
店員さんに聞くと、「『山海ミックス』が人気です。お肉をしっかり食べたいお客様には『牛しぐれ』もおすすめですよ」とのこと。
「じゃあ、『山海ミックス』で」とはりきって注文しようとしたものの、「山海ミックス」にはわたしが苦手な鶏肉が入っているので、「海鮮ミックス」を選びました。
はじめに、サラダが運ばれて来ました。鮮度の高いシャキシャキの野菜に、自家製の人参ドレッシングがかけられています。見るからに美味しそうなサラダ。
しばらくすると、セットが到着。蒸しあげられたばかりの「京わっぱ」からは湯気が上がっていました。
エビ、鮭、ホタテの海鮮をメインに、曲げわっぱの中にかわいく詰められています。見た目にも楽しい気持ちになりますね。
このかわいい盛り付けを崩してしまうのが残念ですが、ど真ん中の鮭から。
蒸された鮭は口の中でホクホクとほぐれていきます。自然調味料のみで味付けされており、ほんのりとしたあまみを感じます。
出汁で炊き上げられたご飯はもちもちとした食感で、飽きの来ないやさしい味付け。
食べ進めていくと、“おこげ”を発見。アタリを見つけたようで、うれしくなりますよね。出汁の旨味が凝縮されており、“おこげ”だけで別の食材かのよう。
全体的に京都らしい薄味です。口の中で、食材の旨みが染み出して来ます。食材そのものの味をゆっくりと楽しみながらいただきましょう。
国産の有機栽培米粉シフォンケーキ
食後には「本日のミニシフォン&コーヒーセット」を注文しました。(紅茶も選べます)
この日は米粉シフォンケーキと抹茶シフォンケーキの組み合わせでした。見るだけで伝わって来る、ふわふわ感。実際に口に運んでみても、期待を裏切らない食感です。
しかも、添えられているホイップクリームも軽い甘さ。いくらでも食べられそうです。
「もしかしてカロリーを摂取していないことにできるのでは…」と期待してしまうほどでした。
旬の食材を使った期間限定「季節わっぱ」も
「京わっぱ」は8種類のグランドメニューに、季節ごとに変わる「季節わっぱ」、さらに期間限定メニューもあります。
お店の雰囲気もランチタイムとディナータイムとでは変わりそう。何度でも通いたくなるお店です。