京都の観光スポットをユニークな切り口で案内するガイドツアーを企画・開催している「ことぶら」。

なかでも、京都の“碁盤の目”を舞台に、参加者がルーレットをまわしてゴールを目指す「京都ルーレットツアー」は常連さんがいるほどの人気ツアーだそう。

2014年にはじまり、今年で9年目となるおもしろツアーに参加しました！

ゴールできるかどうかは参加者次第？「京都ルーレットツアー」とは？

開催当日は「ことぶら」代表の田中英哉さんによる「京都ルーレットツアー」の説明からスタート。

はじめに、このツアーのガイドを務めてくださる吉村晋弥さんのご紹介がありました。

吉村さんは京都検定1級を6年連続最高得点で合格している、京都観光ガイドのプロフェッショナル。

「吉村さんが質問に答えられなかったらガイドを引退してもらう」という田中さんの無茶振りにもよゆうの対応を見せるほど、京都の観光情報に精通されています。

そして「京都ルーレットツアー」のルールの説明です。

最大の特徴は、参加者がまわすルーレットによって、進む方角と区画数が決まるということ。“碁盤の目”と言われる京都だからこそできる企画ですね。

ルーレットには方角のほか、「舞妓さん」「ジョーカー」というキャラクターが設定されているのも、このツアーのおもしろいところ。

「舞妓さん」が出れば好きな方角を選べ、「ジョーカー」が出ると、なんと進行方向とは逆の方角へ戻らないといけないルールです。

北は北大路、西は西大路、南は塩小路、東は東大路の範囲の中に、5つのゴールが用意されています。

1. 北野天満宮
2. 下鴨神社
3. 六角堂
4. 梅小路公園
5. 三十三間堂

これら5つのゴールのうち、前回たどり着いた六角堂をのぞく4箇所のいずれかを目指してツアーが進みます。

「六角堂にゴールしたのは、えっと、いつだったかな。まあ、数年前です」と田中さん。見事ゴールできれば参加者のひとりにカタログギフトが贈呈されるとのことですが、果たして…

「京都ルーレットツアー」は魅力がいっぱい！

実際に「京都ルーレットツアー」に参加してみると、一般的なガイドツアーとはまったく違うことがわかります。

吉村さんのわかりやすいガイドはもちろん、京都に住んでいてもふだんは通ることのない路地を歩いたり、ボードゲームで遊ぶような楽しさがあったり、リピーターが多いというのも納得です。

京都検定1級・吉村さんのガイドがおもしろい

一番の魅力は京都検定1級の資格を持つ、吉村さんのわかりやすいガイドです。

「京都ルーレットツアー」はまさに“行き当たりばったり”のコースをたどるため、ガイドとしては予習ができず、かなり難易度が高いはず。

ですが、吉村さんはコースの途中で“なにか”を見つけては立ち止まり、わかりやすく案内してくれます。

長く京都に住んでいても知らない歴史や、そのスポットにまつわる情報を教えてもらえるので、参加者は吉村さんのガイドに引き込まれます。

参加者がまわすルーレット次第で、同じルートを往復することも。「ジョーカー」を出してしまった参加者はうろたえてしまいますが、吉村さんは落ち着いてガイド。吉村さんの引き出しの多さに驚かされます。

ちょっとした風景も、吉村さんのガイドを聞けば「おお！」という感動に。

例えば、こちらは五条大橋の街灯ですが、よく見ると三重塔の形をしていますよね。清水寺の三重塔をモチーフにしているそう。

ふだんなら通らない路地を歩く

ルーレットに従って進むため、ふだんなら通ることのない路地を歩くのもこのツアーの魅力のひとつ。

京都で暮らしていても通ったことのない路地はたくさんあるものですね。今まで気づかなかった京都の魅力を発見する機会になります。

参加者同士の交流も

参加者がルーレットをまわし協力しながらツアーが進むので、自然と参加者同士の交流が生まれます。

…とは言え、「ジョーカー」を出すとほかの参加者からの冷たい視線を感じることもあるので、方角を決めるルーレットをまわすのは緊張します。（笑）

一度参加すると抜けられない？次回の開催は7月8日（土）

宮川町（京阪・祇園四条駅の近く）からスタートした今回の「京都ルーレットツアー」。

一番近い「三十三間堂」を目指しましたが、結果はゴールできず。五条富小路の「本覚寺」付近でタイムアップとなりました。

次回の「京都ルーレットツアー」は2023年7月8日（土）の予定。集合場所は、京都市バス・河原町五条バス停です。

果たして、次回はゴールできるのでしょうか？

一度参加すると続きが気になって抜け出せなくなることに気づいてしまいました。わたしは次回も参加予定です。

「京都ルーレットツアー」は「ことぶら」のホームページから申し込めます。ぜひ、いっしょにゴールを目指しましょう！