墨染の路地裏にある「LuckyDuckyCooky」をご紹介します。

お店の入口が少しわかりにくい場所にあるため、まさしく知る人ぞ知る名店といった、たたずまい。

店頭には、そんな雰囲気からは想像ができないほど斬新なクッキーがたくさん並んでいます。

お店の外観

墨染の交差点（墨染通りと大和街道の交差点）の北にある「花ヨシ」と「銭幸餅」の間に、細い通路があります。

この通路の奥に見える、クッキーの形をした看板を掲げているお店が、「LuckyDuckyCooky」です。大和街道からはお店の入口は見えないので、お店があることを知らない人も多いかも。

この路地を突きあたりまで歩けば、ライトグリーンの窓枠が印象的な外観のお店があります。全面ガラス張りのため、お店に入る前から伝わって来る、店内のおしゃれな雰囲気。

店内のようす

コンクリートの壁をうまく活かした内装やかわいい雑貨が並ぶ店内は、店主のセンスの良さが詰まった空間。

テーブルに置かれたお皿の上には、1枚ごとに丁寧に包装されたクッキーが並んでいます。

自分が欲しいクッキーを選んでお皿の中に入れていく仕組み。1枚ずつ好きな分だけ買えるのがうれしいですね。

小さな子ども連れのお客さんがその場で食べられるように、喫茶スペースも用意されています。

おすすめのメニュー

店内には、ついつい目移りしてしまうほど、たくさんの種類のクッキーが並んでいます。

「家族に食べてほしい」という思いでつくりはじめたクッキーはとにかく材料にこだわり、厳選されているそう。「結果的にオーガニックな材料が多くなりました」と店主。

店頭に並ぶクッキーの中から、おすすめをいくつかご紹介します。

発酵バターのシンプルクッキー

一番人気は、「発酵バターのシンプルクッキー」だそう。

バターの豊かな風味が特徴で、クセがなく、小さな子どもから大人まで、だれもが美味しく食べられるクッキーです。

お店のロゴマークをかたどった、まさしく看板メニュー。

ガラムマサラ・ショコラ

思わず商品のネームプレートを二度見してしまうのが、「ガラムマサラ・ショコラ」。

「ガラムマサラ」と言えば、カレーなどの料理に使用される、インドを代表するミックススパイスです。

それがなぜクッキーに入っているのか…

「つくるのが好きなんですよ。だれかに教わったわけではなく、試行錯誤しています」という店主の自由な発想が、ほかでは食べられない、まったく新しいクッキーをつくり上げているようです。

「なにが入っているのかなと原材料を見て楽しみながら食べてほしいですね」と店主はにこやかな表情を浮かべます。

「ガラムマサラ・ショコラ」を食べてみると、はじめはスパイシーさよりもビターな味わい。コーヒーによく合います。“カレーっぽさ”がひょっこりと顔を出す瞬間もあり、今まで食べたことのない、おもしろさを体験できるクッキーです。

塩胡椒ビスケット

かわいい花びらをかたどった「塩胡椒ビスケット」は、ほかのクッキーに比べるとしっかりとしたテクスチャ。

ポリッとした歯応えの後に、舌先で感じるピリッとした刺激。原材料に、天日塩と有機黒こしょうが使われています。

山椒のキッフェル

「キッフェル」とはドイツやオーストリアの伝統的な焼き菓子だそう。三日月のような形をしているのが特徴です。

「正確に言えばキッフェルではないので、“キッフェル風”ですね」と店主。

口の中に運ぶと、ふんわりとした食感で、黒糖のあまみが伝わって来ます。わたしの場合、食べ終わった後に、ピリッとした山椒が登場しました。最後まで気を抜けません。

贈答用の包装も

贈答用の包装も用意されています。（有料）

贈答には、一番人気の「発酵バターのシンプルクッキー」や「紅茶ビスケット」と、スパイスを使ったクッキー（「ガラムマサラ・ショコラ」など）を組み合わせるお客さんが多いそう。

スパイスを使っためずらしいクッキーはだれかに教えたくなりますよね。

オリジナルのトートバッグやコーヒー、紅茶も販売されています。セットでプレゼントすれば喜ばれそうです。

自由な発想から生まれた、斬新なクッキーを堪能してください！

スパイスが効いたクッキーは「LuckyDuckyCooky」の特徴のひとつですが、決して奇をてらったものではなく、計算された完成度の高いクッキーです。

ぜひ、店頭でワクワクした気持ちで、クッキー選びを楽しんでくださいね。

お店の情報

毎月の営業日は「LuckyDuckyCooky」の公式Instagramで確認できます。