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【京都市伏見区】蔵元・銘柄を選べる「酒粕らーめん」は日本有数の酒処・伏見ならではの人気メニュー

松田洋平ライター(京都市)

日本有数の酒処・伏見に「伏水酒蔵小路」という、伏見の清酒と料理を楽しめる、グルメスポットがあります。

現在の地名の「伏見」ではなく、かつて記されていた「伏水」という漢字が使われているのは、この土地が良質な伏流水(地下水)に恵まれているから。この豊富な伏流水によって、伏見で酒造りが発展しました。

「伏水酒蔵小路」のなかにある、鶏がらラーメン専門店「門扇(もんせん) 伏水酒蔵店」では、伏見の銘酒の酒粕を使用した「酒粕らーめん」が人気。酒粕の銘柄を選べるという楽しさもある、看板メニューです。

お店の外観

京阪・伏見桃山駅から大手筋商店街を西へ500メートルほど歩くと、「伏水酒蔵小路」や「酒粕らーめん」と書かれたのぼりが立ち並んでいます。

「酒粕らーめん」と書かれたのぼり
「酒粕らーめん」と書かれたのぼり

大手筋商店街から路地を南へ50メートル。軒先に杉玉が吊るされた、伏見の酒蔵を思わせる風情のある建物が見えて来ます。

「伏水酒蔵小路」の外観
「伏水酒蔵小路」の外観

店内のようす

「伏水酒蔵小路」には、伏見にある18蔵元の、120銘柄以上の日本酒を楽しめる「酒蔵」をはじめ、バラエティにとんだ8つの飲食店が入っています。

「伏水酒蔵小路」の地図
「伏水酒蔵小路」の地図

「門扇」があるのは「七」の場所なので、大手筋商店街側から入ると、目の前です。にぎやかな雰囲気のあるスペース。

目の前にあるのが「門扇」
目の前にあるのが「門扇」

ちなみに、「伏水酒蔵小路」では、ほかのお店のメニューも注文できる、独自の「出前制度」を採用されています。これもおもしろいシステムですよね。

おすすめのメニュー

定番メニューは、鶏がらと野菜をじっくり時間をかけて煮込んだ鶏がらスープの「鶏らーめん」です。白濁色のスープはコクのある、深い味わい。

「門扇」のメニュー
「門扇」のメニュー

その「鶏らーめん」をベースに、伏見の蔵元の酒粕をたっぷりと使った「酒粕らーめん」がおすすめです。

酒粕の蔵元(銘柄)を選べる楽しさもあり、観光客はもちろん、地元のお客さんにも人気のメニュー。それぞれの銘柄の特徴が紹介されているので、好みに合った酒粕を選びましょう。

酒粕の蔵元を選ぶ
酒粕の蔵元を選ぶ

こちらが、「酒粕らーめん」。真っ赤な器に、白濁色のスープが際立っています。中央にトッピングされている、糸唐辛子、大根、人参も特徴的。

酒粕ラーメン
酒粕ラーメン

酒粕の銘柄が書かれた札がラーメンの器に取り付けられているのも、おもしろい。思わず「おおっ」と声が出そうになるのを我慢したほどです。

自分が選んだ酒粕の銘柄が書かれた札付き
自分が選んだ酒粕の銘柄が書かれた札付き

「酒感優しめ」と紹介されている通り、「英勲」はお酒に強くなくても、安心して楽しめました。濃厚な鶏がらスープが酒粕によって、さらにコクのある味わい深いものに。

コクのある深い味わい
コクのある深い味わい

麺は、京都の多くの人気ラーメン店が採用している「麺屋棣鄂(めんやていがく)」の低加水麺。

旨みが凝縮したクリーミーなスープが麺にたっぷりとからみ、まるでカルボナーラパスタを食べているかのような食感です。ズルズルと一気にすすり上げ、スープも一滴残らずいただきました。

自分好みの酒粕を探してみよう!

酒粕の蔵元を選べる「酒粕らーめん」は、酒処ならではのおもしろいメニューです。選ぶ酒粕によって味わいが変わるので、ぜひ、自分好みの酒粕を探してみてください。

お店の情報

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門扇 伏水酒蔵店
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住所   |京都市伏見区平野町82-2 「伏水酒蔵小路」内
電話番号 |075-603-0380
営業時間 |11:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日  |火曜日(祝日はのぞく)
HP    |門扇

ライター(京都市)

人気の観光地として国内外から多くの人が訪れる京都。長く暮らしていても、意外と見過ごしている魅力がたくさんあります。身近にある歴史的なスポットや京都ならではのグルメ情報をお届けします。

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