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iPhoneのバッテリーを劣化させる原因3つと対処方法のまとめ

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iPhoneのバッテリーは「リチウムイオンバッテリー」

iPhoneといいますか、今のスマートフォンはすべて「リチウムイオンバッテリー」を使っています。

比重が小さくてエネルギー密度が高く、半端な残り容量から充電を繰り返しても実質の容量が減ることもない非常に優秀な特性を持っているからです。

小さなサイズでも十分な容量とパワーが出せる上に薄い形状にも出来るなど、今のスマホに内蔵するためにはピッタリの充電池です。

一見、万能そうにも見える充電池ですが、やっぱり弱点も残っています。完全無欠な存在ではありません。

リチウムイオンバッテリーを傷める使い方・原因

リチウムイオンバッテリーは充電等の扱いをある程度いい加減にやっても問題がない特性がありますが、雑すぎる扱いは当然バッテリー本体にダメージを与えてしまいます。

そういった「ダメな」使い方の代表的なものを3つピックアップします。

過放電・過充電

一つ目の弱点としては過放電と過充電には弱い点が上げられます。

どちらもバッテリーにダメージを与えますが、特に過放電は極端にやり過ぎると再充電が行えなくなることがあります。

過充電の方は今のスマートフォンとしっかりしたACアダプターなどを使っている限りは、キチンと制御が行われて過充電状態になること自体がありません。スマホではこちらをあまり心配する必要はないでしょう。

過放電の方もキチンと制御が働けば危険領域に入ってしまうことはないはずです。

ただ、スマホの場合には低充電量で自動的に電源が切れたあと、再充電せずに放置した場合には過放電状態に陥るリスクがあります。

また、バッテリー自体にこういう特性があることは頭に置いておいても損はありません。

(極端に)高温・低温環境での利用

こちらはリチウムイオンバッテリーに限ったことではありませんが、極端に高い温度や逆に非常に低い温度の中での利用はバッテリーにダメージを与えます。

夏の日向に駐車したクルマの中にはスマホを放置したりしないよう注意が必要です。あとは、最新ゲームなどスマホ本体に高い負荷がかかるアプリを使うときのスマホ本体の加熱もちょっと気にした方がいいかもしれません。

スマホケース・ジャケットに入れた状態で放熱が悪くなっていると、より悪影響を及ぼす可能性も出てきます。

満充電状態で放置

リチウムイオンバッテリーは満充電状態で放置すると使っていなくてもバッテリーが劣化してしまいます。

スマートフォンですと、満充電になっているにもかかわらずずっとACアダプターに繋ぎっぱなしにしている状況がこのケースにマッチします。充電が終わったらACアダプターから切り離しましょう。

厳密に考えるなら、寝る前に充電を開始して寝ているあいだ朝まで放置、もあまり良いやり方ではありません。

リチウムイオンバッテリーを長期使わずに放置するときには、半分ぐらい充電しておくのが良いとされています。

iPhoneのバッテリーを守る使い方

iPhoneのバッテリーを守ることを考えるときには、上記の1番目、過放電・過充電に関してはそこまで気にする必要はないでしょう。普通に使い続けていればどちらの状況にも陥ることはまずありません。

極端な温度に関しては、夏のクルマの中にiPhoneを置き忘れるケースが一番起こりそうな状況でしょうか。ポケットから出してクルマの物入れに置く、というのは良くあるケースだと思いますが、そのままクルマに忘れることがないよう注意を払いましょう。

満充電のまま放置の状態を避けるには、充電が終わったらすぐにACアダプターから外す癖を確実に付けることですね。あとは寝るときに充電は行わないようにすること。ちょっとした工夫で無駄なダメージを減らせます。

省エネもバッテリー劣化を抑える方法の一つ

こちらもすべての充電池に共通するものですが、充電式バッテリーは充電を繰り返すと少しずつ性能が落ちていきます。最新のリチウムイオンバッテリーだと寿命の目安は充電1,000回ぐらいでしょうか。ちょっと前のモデルだと500回が目安でした。

ですのでできる限り省エネ設定をしてバッテリーを持たせ、トータルで充電回数を減らすとiPhoneのバッテリーを長持ちさせられます。

iPhoneの設定で出来る省エネ化には以下のようなものがあります。

  • 低電力モードを活用
  • 自動ロックの待ち時間を短くする
  • バッテリー消費の多いアプリの確認と停止
  • GPS利用許可の最適化
  • Wi-Fi切り替えの最適化
  • 明るさの自動調節OFFと暗めの設定
  • パネルによってはダークモード利用する

ただ、基本的にはゲーム、動画視聴、Bluetoothイヤフォンで音楽を聴くなど、iPhoneを積極的に使うと充電はどんどん使います。iOSの省エネ設定を頑張ってもバッテリー持ちを良くするのには限界がある点は覚えておいてください。

画面の明るさ関連の設定はアプリ使用時の消費電力に結構効きます。明るさを抑えるほど当然バッテリーの持ちは良くなります。

ダークモードの利用は有機ELパネル(OLED)採用機種では有効ですが、液晶パネル採用機種にはあまり意味がありません。OLEDは黒表示状態が一番消費電力が少なく、逆に液晶パネルは黒を表示すると少し消費電力が上がるからです。

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