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【東京】日本酒の祭典が開催中。会場だけの限定酒も!計120蔵が登場

南とりっぷ旅&グルメライター

日本酒が好きならぜひ行きたい「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」が、六本木ヒルズアリーナで開催中。厳選された蔵元120軒が、毎日10軒日替わりで登場。このイベントでしか飲めない限定酒も用意します。期間は2024年4月18日(木)から4月29日(月・祝)まで!

≪酒蔵120軒を飲みくらべ≫

元サッカー日本代表MF中田英寿氏が日本全国を巡り、日本酒や工芸品など数多くの生産者と出会うなか、日本酒の奥深さと可能性を強く感じたことから「日本文化の素晴らしさを多くに人に伝えたい」と2016年にスタートした「CRAFT SAKE WEEK」。今年は過去最長12日間の開催です。

会場の六本木ヒルズアリーナ <画像提供:CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS>
会場の六本木ヒルズアリーナ <画像提供:CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS>

おつまみには、予約困難な人気レストランや地方の隠れた名店など15軒のレストランが、3回に分けて5軒ずつ登場。日本酒の魅力を引き出す料理とのペアリングを楽しめるほか、イベント限定メニューも用意します。

まずはじめはコイン販売ブースへ
まずはじめはコイン販売ブースへ

お酒を飲むなら、まずはじめにスターターセット(¥3,900)を購入。オリジナル酒器グラス+飲食用コイン11枚がついています。お酒や料理の購入はすべてコインで支払い、コインが足りなくなったら追加購入。さらに2度目以降の来場に、スターターセットのグラスを持参すれば追加コインの購入のみで楽しめます。

スターターセットは、オリジナル酒器グラスと飲食用コイン11枚で¥3,900
スターターセットは、オリジナル酒器グラスと飲食用コイン11枚で¥3,900

オリジナル酒器は、東京都江戸川区にある田島硝子の江戸切子です。口当たりが繊細な薄張りのグラスは、ちょっといびつな手作りです。表面が凹凸仕上げになっていていますが、手で持ち上げるとツルりと滑らか。持ちやすいうえ触り心地もよく、自宅の酒器コレクションに加えておきたい逸品です。

各日とも10蔵が出店し、それぞれ3種類のお酒を販売します。会場限定のお酒もあるので、まずはお酒のチェックから!記事の終わりに酒蔵のリストも掲載しています。

お酒の販売ブース
お酒の販売ブース

初日の4月18日(木)は「頑張れ、北陸!!の日」をテーマに、能登半島地震の被害があった石川、富山、新潟の酒蔵が、自慢のお酒をそろえていました。

≪お酒と料理をペアリング≫

新潟県柏崎市の阿部酒造、スターシリーズ「あべFOMALHAUT 2023 直汲み」
新潟県柏崎市の阿部酒造、スターシリーズ「あべFOMALHAUT 2023 直汲み」

阿部酒造の FOMALHAUT(フォーマルハウト)は地元柏崎産の酒米を使った貴醸酒で造られ、フィルタリングして火入れした透明なお酒ですが、会場に用意するのはCSW限定酒。薄濁りで微細な気泡が弾けるのは、出来立てを詰めた直汲みならでは。蜜感もありながら、キレとシュワシュワ感が楽しめます。雑念を排してシンプルに味わってもらうため精米歩合などは非公開。心に残るお酒でした。

「銀の鴨炙り」と阿部酒造の「FOMALHAUT 2023 直汲み」
「銀の鴨炙り」と阿部酒造の「FOMALHAUT 2023 直汲み」

お料理は、予約の取れないお店として知られる恵比寿の『白』。このイベントのために考案された「銀の鴨炙り」をチョイス。青森県産の “銀の鴨” を低温調理して、提供する直前に炙って香りづけ。鴨肉は柔らかく、黄色柚子を使った柚子胡椒の爽やかな香りと辛味がアクセント。シュワっとしたお酒によく合いました。

会場内では酒蔵ごとにお酒を売り歩く姿も印象的。買いに行く手間も省けるほか、お酒の質問にも答えてもらえます。

≪お酒以外にも注目!≫

今年の会場デザインを担当したのは新進気鋭の建築家 クマタイチ氏
今年の会場デザインを担当したのは新進気鋭の建築家 クマタイチ氏

会場を飾るインスタレーションは、日本の文化や四季などのエッセンスを採り入れる人気建築家が代々担当。会場中央の利き酒タワーには、お酒が造られてきた日本の里山を感じられる皮つきの杉やヒノキなどの生木を使用。頭上には、岐阜県下呂市にある「杉玉の高林」の熊﨑惣太氏が制作した約3.2mの巨大な杉玉が吊るされます。

美味を発見!お酒とチョコレートのペアリング
美味を発見!お酒とチョコレートのペアリング

一番の発見は、お酒とチョコレートのペアリングが驚くほど美味しいこと。ロッテはチョコレート事業60周年を記念して参加。10種類のお酒とチョコレートのマリアージュを日替わりで提供(専用コインは2枚から9枚)。チョコレートはガーナミルク、ガーナブラック、ガーナホワイト、ガーナローストミルクの4種で、お酒と相性のいいチョコレートをセットで試せます。チョコの甘味が日本酒の香りやキレを引き立て、逆にローストしたカカオの風味も際立つ意外性満点の体験でした。

日本の四季を楽しむお茶「HANAAHU TEA(ハナアウ ティー)」
日本の四季を楽しむお茶「HANAAHU TEA(ハナアウ ティー)」

中田英寿氏がプロデュースした日本の季節を表現する「HANAAHU TEA」は、究極の食中茶ブランド。通常は飲食店でしか飲めませんが、イベント限定で販売。写真左から春、夏、秋、冬の4種類をラインアップして、旨味や苦み、渋味や清涼感などを四季の食材を考慮してブレンド。例えば春は爽やかな若葉の風味とレモングラスのような華やかな香り、そしてほのかな出汁感が特徴です。食事を美味しく食べるための日本茶です。

スタイリッシュなオリジナルTシャツも販売
スタイリッシュなオリジナルTシャツも販売

今年のスタッフTシャツは、アンダーウエアを手掛ける「UNDERSON UNDERSON」とコラボ。能登半島地震で一部損害を受けた石川県かほく市のカジレーネが、和紙を使った糸で生地を製造し、マッシュスタイルラボが製品化。生地の裏地に和紙素材を使い、吸水・速乾性に優れ、着るごとに風合いがよくなります。Tシャツの収益は「石川県酒造組合連合会」に全額寄付されます。

≪全120蔵リスト≫

12日間に渡って開催されるイベントは、1日10蔵が日替わりで、合計120蔵が自慢のお酒を提供。ここではすでに提供を終えた蔵を含めその全てをリストアップ。どんな蔵が出店したのか、どんな蔵のお酒を飲みに行くかの参考にしてください。もちろんオススメは、全日参加して飲みつくすこと!日頃のお酒選びにも役立ちます。

4月18日(木)「頑張れ、北陸!!の日」

天狗舞(車多酒造/石川県)、吉田蔵u(吉田酒造店/石川県)、満寿泉(桝田酒造店/富山県)、有磯曙(髙澤酒造場/富山県)、勝駒(清都酒造場/富山県)、羽根屋(富美菊酒造/富山県)、あべ(阿部酒造/新潟県)、天領盃(天領盃酒造/新潟県)、〆張鶴(宮尾酒造/新潟県)、翔空(ラグーンブリュワリー/新潟県)

4月19日(金)「SPARKLING SAKEの日」

陸奥八仙(八戸酒造/青森県)、冩樂(宮泉銘醸/福島県)、水芭蕉(永井酒造/群馬県)、出羽鶴(秋田清酒/秋田県)、真澄(宮坂醸造/長野県)、ESHIKOTO(黒龍酒造/福井県)、七賢(山梨銘醸/山梨県)、渡舟(府中誉/茨城県)、初亀(初亀醸造/静岡県)、七田(天山酒造/佐賀県)

4月20日(土)「東の星の日」

新政(新政酒造/秋田県)、飛良泉(飛良泉本舗/秋田県)、黄金澤(川敬商店/宮城県)、山の井(会津酒造/福島県)、会津娘(高橋庄作酒造店/福島県)、赤武(赤武酒造/岩手県)、仙禽(せんきん/栃木県)、山形正宗(水戸部酒造/山形県)、田光(早川酒造/三重県)、日日(日々醸造/京都府)

4月21日(日)「西の星の日」

笑四季(笑四季酒造/滋賀県)、七本鎗(冨田酒造/滋賀県)、風の森(油長酒造/奈良県)、播州一献(山陽盃酒造/兵庫県)、賀茂金秀(金光酒造/広島県)、富久長(今田酒造本店/広島県)、出雲富士(富士酒造/島根県)、田中六五(白糸酒造/福岡県)、若波(若波酒造/福岡県)、産土(花の香酒造/熊本県)

4月22日(月)「九州 vs 関西の日」

東鶴(東鶴酒造/佐賀県)、飛鸞(森酒造場/長崎県)、ちえびじん(中野酒造/大分県)、天賦(西酒造/鹿児島県)、福海(福田酒造/長崎県)、仙介(泉酒造/兵庫県)、白木久(白杉酒造/京都府)、神蔵(松井酒造/京都府)、松の司(松瀬酒造/滋賀県)、紀土(平和酒造/和歌山県)

4月23日(火)「中国・四国の日」

Ohmine(大嶺酒造/山口県)、長陽福娘(岩崎酒造/山口県)、五橋(酒井酒造/山口県)、ROOM(八千代酒造/山口県)、月山(吉田酒造/島根県)、亀泉(亀泉酒造/高知県)、美丈夫(濵川商店/高知県)、文佳人(アリサワ/高知県)、桂月(土佐酒造/高知県)、酔鯨(酔鯨酒造/高知県)

4月24日(水)「東海の日」

白川郷(三輪酒造/岐阜県)、W(渡辺酒造店/岐阜県)、百春(小坂酒造場/岐阜県)、磯自慢(磯自慢酒造/静岡県)、小左衛門(中島醸造/岐阜県)、天遊琳(タカハシ酒造/三重県)、式(河武醸造/三重県)、奥(山崎/愛知県)、二兎(丸石醸造/愛知県)、福和蔵(井村屋/三重県)

4月25日(木)「関東の日」

大那(菊の里酒造/栃木県)、朝日榮(相良酒造/栃木県)、望(外池酒造店/栃木県)、七水(虎屋本店/栃木県)、彩來(北西酒造/埼玉県)、雨降(吉川醸造/神奈川県)、流輝(松屋酒造/群馬県)、聖(聖酒造/群馬県)、総乃寒菊(寒菊銘醸/千葉県)、屋守(豊島屋酒造/東京都)

4月26日(金)「東北の日」

ロ万(花泉酒造/福島県)、名倉山(名倉山酒造/福島県)、廣戸川(松崎酒造/福島県)、天明(曙酒造/福島県)、奈良萬(夢心酒造/福島県)、会津中将(鶴乃江酒造/福島県)、吾有事(奥羽自慢/山形県)、萩の鶴(萩野酒造/宮城県)、乾坤一(大沼酒造店/宮城県)、ゆきの美人(秋田醸造/秋田県)

4月27日(土)「ジューシー&フレッシュの日」

花邑(両関酒造/秋田県)、川中島 幻舞(酒千蔵野/長野県)、御湖鶴(諏訪御湖鶴酒造場/長野県)、今錦(米澤酒造/長野県)、常山(常山酒造/福井県)、一歩己(豊国酒造/福島県)、haccoba(haccoba/福島県)、にいだしぜんしゅ(仁井田本家/福島県)、上川大雪(上川大雪酒造/北海道)、三千櫻(三千櫻酒造/北海道)

4月28日(日)「Sakenomy All Starsの日」

尾瀬の雪どけ(龍神酒造/群馬県)、雪の茅舎(齋彌酒造店/秋田県)、くどき上手(亀の井酒造/山形県)、勝山(仙台伊澤家勝山酒造/宮城県)、甲子(飯沼本家/千葉県)、梵(加藤吉平商店/福井県)、信州亀齢(岡崎酒造/長野県)、作(清水清三郎商店/三重県)、鍋島(富久千代酒造/佐賀県)、伯楽星(新澤醸造店/宮城県)

4月29日(月・祝)「チーム十四代の日」

十四代(高木酒造/山形県)、而今(木屋正酒造/三重県)、東洋美人(澄川酒造場/山口県)、楽器正宗(大木大吉本店/福島県)、一白水成(福禄寿酒造/秋田県)、加茂錦(加茂錦酒造/新潟県)、鳳凰美田(小林酒造/栃木県)、みむろ杉(今西酒造/奈良県)、寳劔(宝剣酒造/広島県)、よこやま(重家酒造横山蔵/長崎県)

<画像提供:CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS>
<画像提供:CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS>

CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS
場所:六本木ヒルズアリーナ 東京都港区六本木6-9-1
開催日時:2024年4月18日(木)から4月29日(月・祝)、各日12時から21時(LO.20時30分)
詳細はこちらをご覧ください 公式ホームページ(外部リンク)
取材協力:CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS
「CRAFT SAKE WEEK」PR事務局様のご協力により試食させていただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

旅&グルメライター

草津温泉にどっぷりハマって、自動車雑誌の編集者から旅ライターに転身。観光、温泉、グルメにスイーツ。旅先のお役立ち情報をお知らせします。特に、その観光地の良さはどこ?このホテルやお宿のいいところはナニ?このスイーツの美味しさの秘訣は?そんな具合いに、みなさんの気になるポイントを一歩も二歩も踏み込んで紹介します。

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