この春から始まるNHKの朝の連続ドラマ「らんまん」に合わせ、来年の３月まで「牧野博士の新休日」展覧会が高知県各地で開催、草花に関するガイドの造成や磨き上げが行われています。

今回ご紹介する「草花ガイドとめぐる四十寺山ハイキング」もその一つ。

ハイキングは４月末までの毎週土日に開催。主催は四十寺山で登山道の整備や桜の植樹活動を行う「四十寺山桜美人（さくらびと）の会」です。

四十寺山は室戸市の市街地を見下ろすようにそびえる山。昔から学校の校歌の歌詞にも登場し、市民から親しまれている山です。私の子供たちも友達と連れ立って登りに行くことがありました。

ちょうど今は桜も咲き始めた絶好のハイキングシーズン！

先日参加した「中山造園で苔玉作り体験ティータイム付き」　と共に「四十寺山ハイキング」についてもモニターガイドを受けてきたのでさっそくご紹介していきますね。

集合するのは通称「郷の集会所」と呼ばれ親しまれている「室津郷公会堂」。

Googleマップでも検索可能です。車も「室津郷公会堂」近くの川沿いに駐車できます。

申込時に確認するか、到着した時のガイドさんの誘導にしっかり従ってくださいね。

コースマップやチラシは室戸市のH Pからも見ることができます。

「四十寺山桜美人の会」の皆さんはこの日のために勉強会やガイドの練習をしてきたそうです。おそろいの「室戸桜」のマーク入りの帽子と上着がとても爽やか。ガイドからコースの説明や注意事項など受けて、いよいよハイキングスタートです。

ガイドに導かれながら登山道まで室津郷の集落を歩きます。

のどか田園風景が広がる集落を抜けたらいよいよ登山開始です。

草刈りや間伐など整備がきちんとされている山道なのでとても歩きやすいです。

道はしばらく急坂が続くので少ししんどいですが、一緒に参加したお子さんは元気にスイスイ登っていきます。杖を貸してもらえるのですが、2本持ちがおすすめです。杖には本当に助けられました！

山道は途中無言になってしまうほど少ししんどかったですが、新緑がとても気持ちいい！

「草花ガイドとめぐる四十寺山ハイキング」なので、もちろん途中で草花のガイドが入ります。

その植物がどんな風に生活の中で利用されてたか、名前の由来や牧野博士との関係など面白く説明してもらえるのがガイドつきのハイキングの楽しさ。自分だけで歩いていたら、景色に目が行っても草花に目を留めることはないかも知れません。

「四十寺山桜美人の会」が植樹活動する「室戸桜」も見ることができます。植樹後も鹿などに樹皮を食べられたり、大きく成長するまでたくさんの苦労があるそうです。

そんな話も聞きながら歩いていくと展望台に到着です。

展望台は二つあり、最初に出てくる第一展望台にはバイオトイレもあり安心。

そしてどちらの展望台からはとにかく絶景が広がっています！

ここではガイドが歴史や大地の成り立ちを織り交ぜたお話をしてくれるのでお楽しみに！

そしてこのガイドは昼食付き！展望台ではお楽しみのお弁当タイムがやってきます！

日によって内容は変わるようですが、この日はサバ寿司が絶品でした！そして桜餅のデザートもとても嬉しい。食べ切るのが大変なくらいのボリュームです。

そして展望台からはとにかく絶景。海まで見える景色、本当に気持ちいい。ぼーっと眺めているだけで頭や心がスッキリしていきます。

基本コースはここまででこの後下山となりますが、希望などによってオプションコースがあります。

山頂まで登るオプションは参加者の希望や体力、天候、タイムスケジュールを見ながらとなりますがお堂で四国八十八ヶ所にまつわる歴史やお話も聞くことができます。

一緒に参加したお遍路に詳しい友人は「ここはぜひお遍路さんに回ってほしい場所」と言ってました。

そして、健脚の方の上級コースとして「にしり岩」への案内があります。その昔空海が修行の際魔物を封じ込めたと言われている岩で、険しい山道の中に突如大きな岩が現れるのですが、伝説を聞くと、なんだか周囲が神聖なものに感じられてくるので不思議。

にしり岩では空海が遺したと伝わる足跡を見ることもできますよ！

そして、室戸の東西の海の景色が両方見ることができるのが四十寺山のすごいところだと思いました。

写真と文章だけでは魅力が全て伝えることができません。ぜひ自分の足で登って、景色や空気を感じ、魅力を確かめに行ってください！