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【京都市】京都の老舗名店【京都吉兆/下鴨茶寮/中村楼】折詰弁当を食べ比べ

MIZUHO.WORKトラベル・グルメライター/インバウンド・越境EC(京都市)

京都の老舗高級弁当をいただく機会が多かった10月。京都で暮らしていても、なかなか名店を味わうことがありません。今回は京都の名店!折詰弁当3選をご紹介します。どのお弁当も甲乙をつけられない味わいでした。

中村楼は八坂神社の南門前の老舗料亭で、創業期は室町時代とされています。水茶屋として始まり、江戸末期には京都屈指の料理茶屋のひとつと知られていました。明治維新の頃には宮家、政財界、文人墨客などが集まり、歴史と格調の高さが窺えます。中村楼の折詰弁当はお芋、きのこ、南瓜や銀杏など、秋の食材と彩りで芸術的な逸品でした。

ちらし寿司はもみじやイチョウの葉に型どられた人参やお芋が、秋の訪れを感じさせてくれます。個人的には、ひろうす煮とごはんが美味しかったです。やさしい京都出汁の旨味がたまりません。

下鴨茶寮は1856年創業、京都でよく知られる老舗料亭のひとつです。冠婚葬祭や接待での利用はもちろん、出張懐石も行っています。

下鴨茶寮の折詰弁当は牛しぐれ煮や出巻き玉子、煮物などの定番と、木ノ子ご飯やちりめん山椒ごはんが楽しめる秋冬のお弁当です。お気に入りは子持ち鮎の有馬煮。下鴨茶寮の伝統的な味わいは心が洗われるようです。

さいごは京都吉兆。京都吉兆は言わずと知れた京都の名店で、ミシュランガイドの常連としても知られています。(2022年は非掲載)京都吉兆の折詰弁当は他店とは一線を画す内容でした。

サーモンのタレ焼きを主菜とし、ひろうすや人参、高野豆腐の煮物にはあんかけがかかっていました。サーモンは山椒が効いて、香り高い仕上がり。これぞ高級料亭の味!という醍醐味がふんだんに味わえるお弁当でした。

なかなか食べる機会がない京都老舗の味でしたが、名店の味わいがリーズナブルに堪能できて楽しかったです。急に肌寒い季節になりましたが、ぽかぽか陽気の日には外でお弁当を食べたくなります。おいしい食材が豊富な秋。名店のお弁当を食べながら、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか?

MIZUHO.WORKおすすめ!京都のお弁当・テイクアウト

トラベル・グルメライター/インバウンド・越境EC(京都市)

神社仏閣とお酒をこよなく愛する自由人。仕事は、インバウンドに関する事業に従事。個人活動としてトラベル・グルメ系の連載や寄稿も多数。京都に憧れ、4年前に移住してきた関東人です。地元出身とは異なる視点で地域を発信していきます。

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