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【宮城県 松島町】目立つ姿なのに意外に気付かれない瑞巌寺のだるまみくじ

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

ジャジャッジャ・・・
スタ、スタスタ・・・
宮城県松島町の国宝「瑞巌寺」を訪れる人々の軽快な足音のリズムを聞きながら、
まんまるに見開いた目で彼らを見守っているのは、美しい赤いだるま。
やや日陰になった場所から、ジィっと人々が行き交う姿を見つめている。
その艶やかな赤色でゴロリと大きめな姿は、意外にもあまり人目につかない。

▲ 30センチほどの立派な「だるま」に目を留める人はどのくらいいるのだろうか
▲ 30センチほどの立派な「だるま」に目を留める人はどのくらいいるのだろうか

瑞巌寺の境内(チケット購入後のエリア)の直ぐ側に佇む売店の前に設置されている「だるま」。店の屋根の下にあるおかげで、少し影を落としたその姿は全体的にアンニュイな雰囲気を漂わせている。

▲ 一回ではないぞ、一体なのだ。ゴロゴロと大量のだるまから、どれを選ぶのかは貴方次第
▲ 一回ではないぞ、一体なのだ。ゴロゴロと大量のだるまから、どれを選ぶのかは貴方次第

実は、この赤いだるまは「だるまみくじ」のシンボルであり、この中に「小さなだるま」が大量に入っている。どういう仕組みかというと売店で200円を支払った後に、このだるまの頭のてっぺんから、手を入れ1つ小さなだるまを選ぶのだ。一回ではなく、一体200円と言うのにはそういう理由がある。

▲ 微妙に顔つきが全部違う「だるまみくじ」のだるま
▲ 微妙に顔つきが全部違う「だるまみくじ」のだるま

小さなだるまには「木」そのものを活かした、ナチュラルな木目のタイプと、朱色の赤いタイプの2種類が存在する。そして描かれている表情も微妙に全て違うのがまた面白いところ。
サイズは大人の手のひらの中央にちょこんと乗る程度。高さ約4センチ、幅は約3センチだ。

▲ 木目のタイプは艶があり後ろ姿はなんとも言えない可愛らしさ
▲ 木目のタイプは艶があり後ろ姿はなんとも言えない可愛らしさ

一体200円で購入した「だるま」は、だるまとしても十分素晴らしいのだが、「みくじ」である事を忘れてはならない。

▲ おお!どんな内容なのかが気になるが・・・どうやって取り出そうか。ピンセットは必需品になるぞ!
▲ おお!どんな内容なのかが気になるが・・・どうやって取り出そうか。ピンセットは必需品になるぞ!

底の部分にぽっかりと穴が空いていて、しっかりと貴方宛の伝言がギュッと詰められている。ここで注意なのが、みくじの取り出し方。
購入した場所にはピンセットが設置されているので、それを使ってつまみ出すことが可能なのだが、取り出すことを後回しにしてしまうと、自宅に帰るまでは(みくじの中身を見ることは)お預けになる。

▲ やっと取り出せたようだなと、こちらを向きながらフフッとほくそ笑んでいるかのような「だるまみくじ」
▲ やっと取り出せたようだなと、こちらを向きながらフフッとほくそ笑んでいるかのような「だるまみくじ」

みくじの内容もそうだが、この小さなだるまを選んだこと自体、何かの縁であり記念にとっておけるのがちょっと嬉しい。観光客でなくても、たまの休日に散歩をしながら運試しをするのも面白いもの。冬の松島の景色を見ながら、瑞巌寺の「だるまみくじ」を試してみる、これはおすすめだ。

商品名:だるまみくじ
販売場所:瑞巌寺 境内の売店前
住所:[瑞巌寺の住所] 宮城県宮城郡松島町松島字町内91番地
営業時間:※1月は8:30 - 15:30、2月は8:30 - 16:00
※この記事を投稿した時期の営業時間は上記の通りですが、
毎月ごとに時間が変更となるため、事前に瑞巌寺の公式ホームページでご確認の上、
来店をお勧めします。

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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