先日、JR松島海岸駅前を散策中に以前ご紹介した大きな「丸焼きたこせんべい」の店舗奥に、何やら別の看板がちょこんと顔を出しているのを発見。

奥ゆかしいその佇まいに、古民家レストランだろうか…などなど勝手な想像を膨らませながら近づいてみると、なんとそこはワッフルのお店だったのだ。今回は、この奥深い場所で営業中の「わっふるのお店 和格子（わこうし）」の焼き立てワッフルをご紹介していこう！

改めて場所を簡単に説明すると、JR松島海岸駅を背にしてメイン通り沿いを左方向に進むと、小さな赤い色の路面店「赤ピーマン」が見えてくる。そのすぐ後方にせんべい屋「丸焼きたこせんべい」があり、その店舗横の細道を奥に進んで行くと・・なんと「わっふる屋 和格子」があるという訳だ。

全体は一軒家のような構造となっていて、1階の正面にはせんべい屋「丸焼きたこせんべい」がそして側面(玄関側)にはワッフル屋「和格子(わこうし)」、2階には美容室「アミティー」という3姉妹のようなトリプル構成なのである。加えて、向かいには路面店「赤ピーマン」まであるという賑やかな環境！

さて、早速メニュー一覧を見ると通常の焼きワッフルは全5種類で「ずんだ白玉、あんバター、きなこ黒蜜、チョコバナナ、抹茶白玉」。人気トップ3は、1位ずんだ白玉、2位チョコバナナ、3位あんバター！松島は観光地ということもあり宮城県が誇る味「ずんだ」が1位に鎮座している。
また、これらの通常メニュー以外にも新しく2種類の「アイスワッフル」と、飲み物として珍しい「抹茶ソーダ」が登場していた。これからの蒸し暑い季節にぴったりの冷た〜いスイーツだ。

筆者は黒蜜が好きなので「きなこ黒蜜」を注文。注文から焼いてくれるので、焼き立てをいただけるのがかなり嬉しい！やはり事前に焼いたものと比べると、せっかくの生地の香りや食感が変わってしまうので、結構大切なポイントだ（もちろん時間を置いた方が美味しくなるものもある）。
5分程度で焼き上がったワッフルは、なんと愛らしい姿！カラフルな「あられ」をまとった3つの白玉がワッフルにふんわりと包まれていて、ぐっすりと心地よく眠っているかのような装い。白玉の下には雲のようなホイップクリームが敷かれ、黒蜜ときなこがアクセント。
早速いただきますっと口に含むと、ワッフル生地の「ふんわり・もちっと食感」が最初にドドン！とやってくる。

実は、和格子のワッフル生地は小麦ではなく、米粉を使用しているので「ふんわり」しているけれど「もちもち」なのだ。それと白玉のもっちりが相まって、抜群のやみつき食感が誕生する訳だ。
小麦ではなく米粉を使用することで、美味しさ以外の部分でも嬉しいポイントがあげられる。まずは食物アレルギーの観点から幅広く多くの方に楽しんでもらえるということ、そして観光地という部分で海外旅行者に「日本の米」の可能性を広く知ってもらえるきっかけ作りにもなるということ。『米の粉でこんな素敵な食べ物が出来上がるのか』と日本人である筆者も改めて米粉の良さを感じたきっかけとなった。

こんな奥のスペースに美味しいワッフル屋があるとは全く気付かず、発見した時には『もっと早く知っていれば…！』と、これまで通り過ぎてきた時間を悔みたくなった。
是非、皆さんも一度立ち止まり奥を見つめて進んでみよう！美味しいモチモチの焼きたてワッフルが待っているぞ。