筆者はいつも自家焙煎の珈琲豆を購入した後、自分の手持ちのバックに入れて帰宅をする訳だが、その帰路の時間がとても好きなのだ。というのは、自分のバックから溢れ出す焙煎したての珈琲豆の香りに『どんな味なのだろうか？』と小躍りしてしまうような気持ちとなるのだ。この感覚は、ずっと行きたかった旅行の準備期間の時間と似ている。

さて、そんなマニアックな珈琲好きの筆者が今回ご紹介するのが、季節限定の珈琲豆。実は、豆によって収穫後の輸入時期が限定されている種類も存在していて、なくなり次第また来年のお楽しみというスペシャルな味があるのだ。

それは3月頃の「春」の時期にブラジルから日本へと舞い降りる、まるで「桜」の開花のような種類「さくらブルボン」だ。筆者は、東松島市矢本地区の「コイノニアカフェ（Koinonia Cafe）」の豆を市内のスーパーマーケットで発見して購入（※ページ下部に販売店舗記載）。現時点（2023年7月18日時点）では、まだ購入可能だったが春時期の豆なので終了となる前に、珈琲好きの方は味わっておきたいところだ。

ちなみに以前の記事でも同店のコスタリカ産「ローラカトゥーラ（珈琲豆）」について、その感動の味をご紹介をしてきたが、ここで改めて「コイノニアカフェ」についてご紹介。同店は、東松島市内では数少ない珈琲豆の自家焙煎を行っているお店であり、加えて英語も学べる「イングリッシュ・カフェ」としても有名な珈琲店。美味しい珈琲の他にも、食事メニューや珈琲とのペアリング（相性）を楽しめるマフィンやチーズケーキなどの、手作りスイーツも豊富。

所在地は、JR矢本駅前から真っ直ぐに進んだ先にある「メモリータウン商店街」の通り沿いにあり、目印は赤れんが色の「東松島市商工会」。同建物裏側の淡いピンク色の外壁の建物が「コイノニアカフェ Koinonia Cafe」だ。
（※2023年7月中の店舗営業日は変動有り。詳細は店舗公式インスタグラムへ）

さて、「さくらブルボン」だが豆は小粒サイズで、中煎りなのでやさしい茶色（※深煎りになるともっと濃く艶のある茶）。筆者は、荒めではなく細かく挽いて味わってみることに。

果物のようなフルーティーな香りかなと思いきや、意外とナッツのような深みのある香り。しかし口に含めば「ふわあっ」と軽くて、少しの酸味と豆のコク（苦味ではない）が広がる。

筆者のイメージは、香り高く苦味が強いとヨーロッパのような雰囲気を感じるタイプなのだが、それを考えると「さくらブルボン」はちょっとオリエンタルなアジアの雰囲気が漂う味だ。

食べ物との相性（フードペアリング）は果物などの酸味がある物というよりも、小麦などのパンやドーナツなどと一緒に味わうと、珈琲の後味にナッツのような風味を強く感じることができた。これを感じられた時が最高に嬉しい（マニアック）！ただ、これは個人差もあるので実際に色々な食べ物と組み合わせて、素敵な珈琲の時間を楽しんでみてほしい。

蒸し暑い時期なので、どうしても冷たいものに目を奪われてしまうのだが、1日のスタートに1杯の上質な珈琲を味わうのも、なかなか良いもの。その味と余韻の残る香りに、不思議と真夏の暑さも気にならなくなる・・かも？！しれない。季節限定2023年の「さくらブルボン」、終了前に珈琲好きは味わっておこう！