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【宮城県 松島町】変わりゆく町なか-閉店・解体・修繕工事-(2023年夏/秋情報) [町内地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

今年(2023年)も残り約2ヶ月となり1年をとても長く感じている方もいれば、あっという間と感じている方もいることだろう。少しばかり早いが『あなたにとって今年はどんな年でしたか?』と問われた時に、さてどんな言葉が飛び出すだろうか?きっと誰もが大小問わず、さまざまな変化があったことだろうと想像する。
日本列島に存在する景勝地の一つ、宮城県松島町の町なかでも今年の夏から現在(秋)にかけて、いくつかの変化があった。この記事では松島町内エリアにスポットを当てて、今年の夏から秋にかけて店舗や施設の閉店、解体、修繕工事などの動きがあった場所をご紹介していこう(※現在進行中も含む)。

▲ 2023年9月撮影「おみやげ食事処 / 松島地区漁業組合直売所」
▲ 2023年9月撮影「おみやげ食事処 / 松島地区漁業組合直売所」

まずは店舗の閉店情報からご紹介。松島町内の観光スポットの一つ「五大堂(ごだいどう)」から観光ホテル「松島センチュリーホテル」に向かう途中に、昔からちょっとした軽食やお土産を販売・提供していた店舗「おみやげ食事処 / 松島地区漁業組合直売所」があったのだが、今年の9月上旬には老朽化などを理由に閉店となった。
同店舗は筆者が子供の頃によく通っていた店でもあり、夏の花火大会の際には「わたあめ」や「イカ焼き」、「かき氷」や「ラムネ」などをよく買いに行っていた。おそらく約2、30年以上も前から地域に根付いた観光サービスを行い、訪れた観光客に数えきれないほどの食事を提供してきた。それらを考えると建物の老朽化という部分には納得であり、実際に閉店後の建物を改めて見つめると『長年働き抜いてきた誇らしい姿』という言葉がしっくりくるものだった。なお、今後の店舗跡地の活用については未定(9月撮影時点情報)。

▲ 2023年10月末撮影「松島保育所」
▲ 2023年10月末撮影「松島保育所」

次は施設の解体についてご紹介。JR松島海岸駅から観光スポットの1つ「円通院(えんつういん)」に向かう途中にある「天麟院(てんりんいん)」のすぐ隣に、古くから赤いとんがり帽子を被ったような可愛らしい保育所「松島保育所(まつしまほいくしょ)」が存在した。しかし、今年10月末時点で同施設の解体工事が開始されている。
松島保育所は昭和46年から観光地の中心部分であるこの地で、たくさんの子どもたちを迎え入れてきたが、時代とともに建物の老朽化や少子化も相まって今年の3月末で閉所。現在は解体工事がスタートしている状況だ。
瑞巌寺や円通院へと向かう道中、松島保育所の小さなお城のような外観を眺めるたびに、憧れを抱いたものだ。真っ白の木造の壁に赤い屋根の姿は、どこか洋風な雰囲気もあって子供の頃に最初に目にした際には『遊園地なのかな?』などと想像を膨らませていた。地域の方を含め観光で訪れた人々にとっても、きっとその施設の外観に愛着があったのではないだろうか?と想像する。

▲ 2023年8月末撮影「透かし橋」
▲ 2023年8月末撮影「透かし橋」

最後に修繕工事についての情報。これまで多くの人々を五大堂へと繋いできた「透かし橋(すかしはし)」が、2025年(令和7年)春まで修繕工事が行われる事となった。現在すでに工事が進んでいる最中ではあるが、今年(2023年)いっぱいまでは透かし橋の通行は可能で、来年1月上旬から4月上旬まで期間限定で通行止めとなる予定だ。そのため、来年はしばらく五大堂の見学ができなくなるため、観光予定の方は工事期間を考慮した上で、予定を組むことをおすすめする(※修繕工事詳細はこちら)。
透かし橋は約30年以上前に修繕工事が行われているのだが、手すり部分や橋の裏側などが徐々に朽ちてきているのが見てわかるほどの現状だ。そのため今回の修繕は必然の作業となる。

今回の記事では松島町内エリアにスポットを当てて、店舗や施設の閉店・解体・修繕工事について、ほんの一部をご紹介してきたが他にもたくさんの新しい動きは存在する。今後も順次、追いかけてご紹介していく予定だ。時代とともに町も変化し、人々も移り変わっていく。来年はどんな景色が見られるだろうか?みんなで各時代ごとの松島を楽しんでいこう!

名称 / 住所:宮城県松島町町内地域

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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