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【宮城県 松島町】年末年始に訪れたい丘 -ほろ苦い大人の松島の情景- [名籠地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

宮城県松島町の名籠地区(なごめちく)の奥地にひっそりと佇む「八坂神社(やさかじんじゃ)」。小高い丘の上にポツリと建つ同神社の風貌は、小さな外見ながらも雨風にも負けない辛抱強さが滲み出ている。

そこからの眺めは、お隣の東松島市宮戸島(みやとじま)を含め、上から見ると三日月の形をしている月島(つきしま)、小さな名籠漁港の姿など、華やかな松島海岸エリアとは違い、ちょっぴり大人な松島の表情を知ることができる。
撮影した日は、あいにくの雨模様でグレー色の空。『それもまた、ほろ苦い渋さが出ていて良いでしょ?』と、どんよりだけど明朗会計な雲が呟いていたかもしれない。

八坂神社に見守られながら、静かな丘の上で今年(2023年)一年間の出来事を振り返るのも素敵な時間。そして、2024年を迎える場所としても風情があって、なんだかとっておきの時間になりそうだ。
元旦の早朝にアツアツの珈琲をタンブラーに注いで、名籠地区の八坂神社の丘を駆け上がる。東方向の宮戸島から登ってくる橙色の光を眺めながら『今年はどんな年になるかなぁ』なんて、考えてみる。

うみかぜの音とゆるやかな波の音しか聞こえない「八坂神社」の小さな丘は、自分一人の時間をじっくりと過ごせる不思議な魔法がかかっているようだ。

宮城県松島町の名籠地区の端に存在する「八坂神社」は、JR仙石線「陸前富山(りくぜんとみやま)」駅から徒歩約25分の場所。車利用の場合は「奥松島パークライン(27号線)」から、「松島フットボールセンター」方面に向かって道沿いに進もう。「名籠漁港(なごめぎょこう)」の堤防まで行けば、もうその奥には八坂神社の朱色の鳥居が出迎えてくれる。

来年の初日の出は、ちょっぴり大人の松島で過ごしてみるのはどうだろう。きっと新年の抱負もピリリと大きな目標が浮かんで、ひとまわり大きな人間になれるかも?しれないぞ。

名称:八坂神社(やさかじんじゃ)
住所:宮城県宮城郡松島町手樽名籠3

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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