日本の伝統調味料「醤油」。どんなものにも寄り添えるスーパーマンのような存在で、たとえ火で炙られたってなんのその。それを良いことに豊かな香りまで広げる、すごいやつだ。

そんな優秀な醤油をたっぷりと染み込ませた「煎餅」は、やっぱり美味しい。

宮城県松島町の町内地区にある「松島雪竹屋（まつしまゆきたけや）」は、店先で大きな醤油煎餅を手焼きしているお土産屋。
ジュワッと立ち上る醤油の美味しい香りに包まれながら、店の中を覗いてみるとたくさんの東北土産が上品に並ぶ。その中で発見したハート型の醤油煎餅。なにやら小さなおみくじを抱えていて、とっても可愛らしい。

バレンタインデーやクリスマスの粋なお土産物になりそうだけど、新年のちょっと面白い運試しにも良さそうだ。たとえば、年明けに友人や仕事仲間との集まりなどに、手土産としておみくじ付きの可愛い煎餅をプレゼントしたら、盛り上がりそうだ。

『どんなことが書いてあるのかな？』と、おみくじを開く楽しみに加えて、大きな醤油煎餅の美味しさにも大満足。
『ボリンッ！』と大きな音とともに心地良く割れた煎餅からは、同時に醤油の深みのある香りが広がる。厚みのある煎餅からは米の甘みも感じられて、最初は「大きい煎餅」と思うけれど、あっという間に全部を食べてしまう。

醤油煎餅って、美味しい。

そうそう。ハート煎餅を食べるときは、袋の上からグーの手で『バリンッ』と割らずに、そのままかぶりつこう。

割れたハートを食べるよりも、自分の歯でかぶりと行く方が、ちょっと良いよね。