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【宮城県 東松島市】ちいさな駅の待合室に小さな図書館 -JR矢本駅- [矢本地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

「駅」の待合室はとっても面白い。
どこから来たのか、どこへ行くのか。待合室は、人と人とが少しの間ともにする「1つの空間」。

宮城県東松島市の矢本地区にあるJR東日本「矢本駅(やもとえき)」の小さな待合室には、約数十年も前から「図書コーナー」がある。

室内の片隅に頑丈な木の棚があって、そこに市内の図書館からやって来た、選ばれし本たちが顔を揃えている。

スポーツにドキュメンタリー、ミステリー小説に漫画など、さまざま。
1冊の本を手に取ってページをめくっていくと、端っこがちょこんと折られていたりする。ある日どこかの誰かが読んだ「途中の印」だな、と思ったりしながら、読み進める。それもなんだか嬉しい発見。

矢本駅には「仙石線(せんせきせん)」と「仙石東北ライン(せんせきとうほくらいん)」の2種類の鉄道が乗り入れているから、すごく長い時間列車を待つことはないかもしれない。

だけど、ほんの少しの時間を駅の待合室で本を読んでみる。パッと目に留まった1文が、とっても大切なアドバイスになることもあるから、本って面白い。

ちいさな駅の待合室にある、小さな図書館。
どこかの誰かと一緒に、または自分一人で本を手に取ってみる。

JR矢本駅には、ページをめくって本の世界に入り込める、そんな空間が今でも生きている。

名称:JR東日本 矢本駅(やもとえき)待合室
住所:宮城県東松島市矢本字河戸271

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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