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【宮城県 東松島市】ハクチョウの自宅で渡り鳥を想う -白鳥の里- [大塩地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

日本の季節が冬になる頃、はるばる海を越えてやってくる「ハクチョウ」。丸い地球のてっぺんにある「北極」に近い地域から、長い時間をかけて少し暖かい気候の国へ、食べもの(えさ)を探し求めて旅立つ。

日本を気に入って降り立つ仲間もいれば、他の国を選ぶものいる。わざわざ日本に来てくれたからには、ハクチョウたちの自宅とも言える「ねぐら」を訪問してみたくなってくるもの。

宮城県東松島市の大塩地区には、日本国内にいくつかある「ハクチョウのねぐら」の1つがある。
そこには自宅表札のように「白鳥の里(はくちょうのさと)」と書かれた看板がきちんとあって、水場はしっかりとした柵付きで、なかなか素敵な住まい。

たっぷりと水が溜まっている範囲は、そんなに大きいものではないから、少数の鳥たちが静かに暮らすには居心地良さそうな雰囲気だ。

ススーッと滑らかに水面を泳ぎ出迎えてくれたのは、家主のハクチョウたち数羽と、鴨の大家族の姿。

訪れた日は水場の半分くらいは氷で覆われていて、ほんの少し溶けている狭いスペースにみんなが大集合していた。

▲ 写真手前側はすべて凍りついている状態!奥側だけが鳥たちの泳げるスペースに。
▲ 写真手前側はすべて凍りついている状態!奥側だけが鳥たちの泳げるスペースに。

ハクチョウたちにとって、水場に氷があると水の中にいる獲物をつかまえにくいから、これがまた大変。

『こりゃ、どうしたもんか』と、氷の上で立ちすくんでいる数羽の鳥たちを横目に、渡り鳥の誇りを胸に力強く水に潜っていく仲間たちの姿も!

はるか遠い北極圏からやってくる渡り鳥「ハクチョウ」。その自宅を訪ねると間近でふれあえるだけじゃなく、渡り鳥のたくましさも感じられた。

ハクチョウに会えるのは、冬が終わるまで。
さあ、みんなで自宅に遊びに行ってみよう!

名称:白鳥の里(はくちょうのさと)
住所:宮城県東松島市大塩角柄99-9

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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