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片付けのプロが現場で見た!「散らかった家にあるモノ」4選

むらさきすいこ整理収納アドバイザー

整理収納アドバイザーむらさきすいこです。
訪問整理収納サポートで数々のご家庭に伺ってきた私が知っている、
「散らかった家にあるモノ」
ドキッとする方がいるかもしれませんが、大丈夫!
解決策も書いていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1.割りばし、おしぼり

弁当や総菜を買うともらえる「割りばし」や「おしぼり」

カトラリーの入っている引き出しに、日常的に使っている箸の何倍もの量の割りばしを保管しているケースをよく見かけます。


それら割りばしの「所有する意味」を考えたことはありますか?
例えば、来客用に保管しているなら、一度に招く人数分プラス予備があればじゅうぶん。
防災用に取り置いているなら、ある程度まとめた量を防災備蓄品の置いている場所で保管しましょう。

おしぼりは、いざ使おうと思ったら乾いていたという経験はありませんか?
保管する量を決めて、余る分は食事の際や、掃除で積極的に消費していきましょう。

足りている場合は、「もらわない」という選択肢もあります。
「もらったから」「なんとなく」とモノを取っておくと、増える一方。

「いくつあれば足りるのか」を考えてみましょう。

2.使い終えた歯ブラシ、牛乳パック

「掃除に使えるから」と使い終えた歯ブラシを大量に保管していませんか?

歯ブラシを交換するたびに家族分を取っておくと、INとOUTのバランスが崩れて、溜まってしまうことは想像に難くありません。

また、まな板を汚さなくていいように、肉や魚の調理用に取り置いている「飲み終えた牛乳パック」。

それらがキッチンを圧迫していませんか?

歯ブラシは洗面所のシンク下などに、広げた牛乳パックはキッチンの片隅などに山積みになっているご家庭をよく見ます。

どちらも再利用できるものですから取っておくのは良いことですが、保管場所を取られることで快適な生活を送れないようでは本末転倒です。

そのような場合は、使い終えた歯ブラシなら中サイズのジッパー袋に入るだけ、飲み終えた牛乳パックは10枚だけといった具合に、保管する「枠」や「数」を明確にすることをおすすめします。

もしも足りなくなっても生活はしていけるから大丈夫!
少し足りないかな?と思うくらいでじゅうぶんです。

3.片付け本

片付けに苦手意識のある方ほど、片付け本をたくさん持っています。

いつも「散らかった状態を解決しなければ」という意識が働いているのでしょう。

買ったものの「この方法は私には合わない」といった理由でお蔵入りになったり、本を読んだことで片付いた気持ちになるケースが多いようです。

「片づけたい」とか「収納テクニックを知りたい」と、本を読むことは前向きな行為ですからとても良いことです。

でも、世の中には無限に情報が溢れています

片付け本は、数ある情報の一部と捉えてリサイクルショップに持ち込むなど、溜め込まないようにしましょう。


4.収納用品

モノが増えるたびに収納棚や収納ケースを増やしていませんか?

気軽に買える安価なカラーボックスやスチールラックが所狭しと並んでいる家庭をよく見ます。
色もサイズもちぐはぐな中途半端な収納棚により、落ち着かない部屋になっていませんか?

訪問整理収納サポートに伺ってモノを整理すると、収納棚や収納ケースが余ってしまうのはよくあることです。

モノが増えたからと、次々と収納を増やすのではなく、まず整理(必要・不必要に分ける)をすることが大切です。
整理をすると、大抵は収納用品を増やさなくて済みます

また、整理をして余った収納用品を「何かに使えるかも」と取り置いていませんか?
これでは、いつまで経っても住まいがスッキリしません。
再活用の見通しの立たない収納用品は、一刻も早く家から出しましょう


今回は「散らかった家にあるもの4選」について書きました。

いくつか思い当たる方はいましたか?

モノを溜め込まずに循環させる・適正量を決めることで、モノと上手に付き合うことができますよ。
参考になりましたら幸いです。

整理収納アドバイザー

整理収納アドバイザー、住宅収納スペシャリスト。機能性と美しさを兼ね備えた「探す時間ゼロ」の整理収納を得意とする。NHK教育テレビ出演、メディア掲載実績多数。片付けの専門家として個人宅の訪問片付けサポート・収納公開の自宅セミナー・片付けセミナー講師・片付けコラム執筆を行う。InstagramやAmebaブログで、片付けや暮らしにまつわる情報を発信中。

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