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【男性更年期障害】テストステロンの分泌を助け、性機能を改善する4つのツボ

永田京子更年期トータルケアインストラクター

「疲れが取れない、だるい、意欲が出ない…」このような不調を、年齢やストレスのせいにして放置していませんか? もしかしたら、テストステロンの低下によっておこる「男性更年期障害(LOH症候群)」かもしれません。そこで前回の「不眠・うつ気分。メンタルには手の3つのツボ押しが効く!」に続き、今回はテストステロンの分泌を助けるツボをご紹介していきます。

男性更年期障害はテストステロンの減少で起こる

一般に、男性ホルモン(テストステロン)は10代前半の思春期に急激に増え始め、20歳ごろをピークに年を重ねるにつれてゆるやかに減少します。

しかし、職場や家庭、経済などのストレスや生活習慣の乱れなど、なんらかが引き金となってテストステロンが急激に減少すると、さまざまな不調がおこってきます。

男性特有の症状で言えば、勃起不全(ED)や朝立ちがなくなるといった男性機能の低下がありますが、それだけではありません。もちろん個人差はあるものの、全身の倦怠感、急な発汗や動悸・ホットフラッシュ、筋力の低下、肥満、めまい・耳嶋り、頻尿など身体面に出てくる症状。イライラ、やる気・意欲の消失、記憶力の低下、うつ気分など、精神面にも大きな影響が現れます。

さらには、心筋便塞や脳梗塞といった命に関わる生活習慣病のリスクが高まることもわかってきました。男性更年期障害は「年のせいだから仕方がない」と放置するのではなく、積極的に心身のケアにつとめる必要があるのです。

そこで、今回はテストステロンの分泌を助けるツボを4つご紹介します。それぞれ、ご自身の感覚で心地いい、痛気持ちいいと思うくらいの強さで5秒×5セットを目安にして押してみてください。

テストステロンの分泌を助ける4つのツボ

テストステロンの分泌を助けるツボ
テストステロンの分泌を助けるツボ

・気海(きかい)〜泌尿器系、生殖機能を整える〜
元気がないときや体がだるいとき、胃腸の調子を整えたいときに、押したり温めたりしてみてください。泌尿器系や生殖機能を整えるツボで、男性・女性の更年期障害の不調を改善します。
場所:身体の中心線上で、おへそから、指2本分下の部分

・関元(かんげん)〜全身の気が集まる「丹田」〜
全身の気が集まる重要なツボで、別名「丹田(たんでん)」とも呼ばれています。泌尿器系・胃腸の不調、生殖機能を整えます。

場所:身体の中心線上で、おへそから指4本分下の部分

・大赫(だいかく)〜精力減退、EDに効果的〜
生殖器・泌尿器系の症状、テストステロンの分泌を助け、精力減退、EDに効くツボといわれています。

場所:おへそから指4本分下、そこから左右それぞれに指1本半分ほどの部分

腎兪
腎兪

・腎愈(じんゆ)〜足腰のだるさ、疲れ、頻尿に〜

ぎっくり腰の予防に使われるツボです。何となく足腰がだるい、疲れが取れない、頻尿が気になる時に押してみて。東洋医学でいう「腎(じん)」の働きを整え、テストステロンの分泌を助けます。女性の場合は、月経不順などの性ホルモンの変化による不調、めまいがするときなどにも使われます。

場所:おへその裏の背骨から指2本分外側の部分。左右にある。


テストステロンが低下すると、心や体にさまざまな影響が現れます。ツボ押しだけでなく運動や睡眠、食事など生活習慣を整えること、日々の楽しみを見つけることも、更年期を少しでも快適に過ごすためのポイントです。ぜひ自分にあったケア方法を積極的に取り入れてみてください。

更年期トータルケアインストラクター

演劇活動後、ピラティスや整体・経絡などを学ぶ。インストラクターとして活動する中、40歳前後の女性たちの声や、自身の母が更年期障害でうつになった経験から、更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」を設立。1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関などで講演を行い述べ3万人以上が受講している。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期(青春出版社)」。メノポーズカウンセラー。YouTubeの登録者は3.5万人!

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