西条地区の市立三ツ城小学校では、毎年、６年生の児童さんたちによる学習発表会「ハートフルフェスタ」が開催されます。開校以来続いており、今年で２３回目になります。

三ツ城地区の歴史や三ッ城古墳について調べ、「三ツ城物語」と題して演劇を行います。演劇は４つの場面に分かれます。

１場面では、この地域に雨が降らなくて米作りに困っていたところ、首長たちが雨乞いをして人々が救われたことが伝えられます。

2場面では、南村と東村に分かれたこの地域がお互いに水を必要として、水の用水路を巡って争いが起きました。それを首長が上手く統率してきちんと治めます。

３場面では、首長が大和朝廷からの許可を得て、地元に古墳を造ることになりました。そしてみんなで古墳を造っていきます。

4場面では、新たに出来上がった古墳にどういう埴輪があるか。葺石、埴輪や勾玉などの埋葬品について。そして古墳が完成して地域が幸せになった様子を児童みんなで歌い上げます。

三ッ城古墳という「地域の誇り」を伝えたい。約１２０名の児童さんたちが素晴らしい演技を行います。新型コロナ禍の間は保護者限定で公開されていましたが、今年から地域の方も見学可能となります。皆様、三ツ城地区の豊かな歴史を深く掘り下げて伝える素晴らしい発表を一度見学されてみてはいかがでしょうか。

（了）

文　中本祥二　画像提供　東広島市立三ツ城小学校様