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はっとした。保育士が聞いた、心に響く子どもたちの言葉

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

日々多くの子どもたちに接していると、ビックリするような・心に響くような発言に出会います。純粋な子どもたちだからこそ、心に染み入るんですよね。

そこで今回は、子どもが発した大人にとってもためになるような言葉をエピソードとともにご紹介いたします。

「お友達に自分の考えを押し付けるのはよくないよ」

Aくんに対し一方的に「Aくんと一緒に遊びたい!早くきて」と少し怒り気味のBくん。しかしその時のAくんは違うことをして遊びたくて、でも上手く断れずに困っている様子。

それを見たCちゃんとDちゃんは「Aくんは多分今日は違うことをしたいんだと思うよ。」「遊びたいのは分かるけど、自分の気持ちだけを言うのはよくない。」「Bくんと遊びたい日もあれば、そうじゃない日もあるからね。」と両者の気持ちを想像した仲裁に入っていました。

一方的に自分の考えだけを押し付けるのは良くない。

しっかり相手の気持ちも聞くことが大事。

一人ひとり考えを持っていてその日によっても違うし、相手と自分が必ずしも一致するわけではない。

そのようなことを教えてくれた発言でした。

「あの子も困ってるから、手伝ってあげて!」

小さい子の身支度を手伝っていた年長の子どもたち。

年長Aちゃんは年少Aちゃんを手伝っていて、隣にいた年少Bちゃんはまだ誰にも手を差し伸べてもらえず、なかなか準備が進まずに困っている様子。

あとから年長Bちゃんが手伝いにきて誰を援助しようか迷っていたところ、年長Aちゃんが「年少Bちゃんがまだやってないから手伝ってあげて!」と声をかけていました。すると、年長Bちゃんも「わかった!」と快く承諾し手伝い、年少Bちゃんも無事に身支度が完了!

目の前のことだけでなく周りのこともしっかり見ている年長児

すごく目配りができている発言に、周りをみて的確にヘルプできる人間って素敵だなと学ばされました。

「きみならできるよ!だっていつも○○じゃん!」

普段の活動ではいつも元気なAくん。しかし、みんなの前に出ると途端にすごく緊張してしまい何も話せなくなってしまう様子。

そんなAくんに、どうしてもみんなの前で話さなければいけない場面がやってきましたが、その日も難しそうで。その様子をみた何人かの子どもたちが、「Aくんならできるよ!だっていつも元気だし、色んなことできてすごいじゃん!だから大丈夫だよ!」と声をかけていました。

するとAくんは少しずつ自信が持てるようになったのか、その日以来、人の前に出ても話せるようになってきたのです。

普段頑張っている姿をみて、ここぞというときに友達の力を信じた声掛けができた子どもたち

人から自分の力を信じてもらうこと、人の力を信じた言葉をかけて待つことの大切さを教えてくれました。

【終わりに】

子どもたちの言葉は純粋で心から発しているからこそ、発見や学び、心が浄化されたり考えさせられることも多くあります。

子どもだからと侮らず、ぜひ子どもたちの言葉に耳を傾け気付きを得て、日常に活かしてもらえたらと思います。

保育士・ほめ育てアドバイザー

関わる大人次第で子どもは伸び伸び成長!【保育歴10年以上】【ほめ育ての知識】で、現場で実践したお子様との関係が良好になるちょっとした工夫、保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!

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