なかなかお昼寝してくれない子は「眠い空気」の演出で解決?【専門家解説】
「そろそろお昼寝をさせようかしら…」
そう思ってもなかなか寝てくれないこと、ありますよね。
お昼寝はとても奥が深く、夜よりも眠らせることが難しいのです。
なぜなら、人間の体は夜は眠って昼は活動するようにできているためです。
だからこそ、お昼寝こそいかにお子さんが眠たくなるように誘導するか、「眠い空気」を作っていくかが大切です。
この記事では『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、お昼寝をスムーズにするためのポイントを解説していきます。
①寝る前の儀式「ルーティーン」
お昼寝の前に決まった行動をするようにしましょう。
赤ちゃんは次に起こることがわかると安心します。そのため、毎日同じ行動をルーティーンとして寝る前に繰り返してあげることで、「あ〜ママがこれをし始めたら、この後はねんねなんだな〜」と予測ができるようになります。それによって、安心できることにつながります。夜の就寝時も同様です。
幼児さんの場合はルーティーンが体に染み込むことによって、寝ることに対する納得感が高まって、自ら進んでお布団に入りやすくなりますよ。
②明かりを落として眠たくさせる
大人も子どもも電気が明るくついたところでは眠くなりづらく、反対に暗い空間に長くいると眠たくなってきます。
映画館やプラネタリウムで、一生懸命起きていよう!と思っているのについつい舟を漕いでしまうこと、ありませんか?その眠くなる力を利用します。
お昼寝の時間が近づいてきたら、カーテンを閉めたり照明を落としたりして「そろそろねんね」の演出をしましょう。テレビなどメディアがついている場合は、それらもオフにしましょう。
さらに、寝室も真っ暗にするのがおすすめです。昼寝の際は特にカーテンやドアの隙間から光が差し込んで、電気を消しても部屋が明るくなってしまい、視界に入るものが気になって寝られないということもよくあります。
必要に応じて、隙間の明かり漏れ対策もしながらぐっすりねんねを目指しましょう(早朝に起床してしまう対策としても有効です)。
③小声になって眠い空気を演出
話す速度はゆっくりに、声は小さめにしていって、元気に活動する時間との差をつけましょう。
元気に活動する時間は体の中のアクセルが踏まれている状態ですが、ゆっくり小声で話しかけることで眠りに向かって体のブレーキを踏んでいくイメージです。
④タイミングを見て寝室へ誘導
スムーズに眠りにつくために重要なのが寝かしつけのタイミング。
寝かしつけは早すぎても眠くないから寝られないし、遅すぎても疲れすぎて脳が興奮状態になってしまって寝つきづらくなってしまいます。
寝かしつけのベストタイミングは、目をこすったり、自分の指を吸い始めたり、ちょっと集中力が無くなってきたり…という眠いサインが出た時です。しかしこのサインを見分けることも難しいので、月齢ごとの寝かしつけのタイミング(下記記事参照)も参考にしてみましょう。
幼児さんの場合、遊ぶ方に気がいってしまってなかなか寝室に向かってくれないことが課題になることも多くあります。その場合、いかにおもちゃいっぱいの環境から離れてリラックスモードに誘導できるか重要になります。
例えば、「あっちのお部屋でゴロゴロしながら絵本を読もう」と誘導したり、お人形を持って「この子を寝かしつけてあげよう」と寝室に誘ったりすることも有効ですよ。
親にとっては思わぬ行動で、子どもの寝つきを阻害してしまっていたりするものなので、動画も参考にしてみてくださいね。