赤ちゃんが「ねんね下手」になる?!7つの意外なNG習慣(後編)
赤ちゃんの寝かしつけ、大変ですよね。
この記事では夜泣き・寝かしつけトラブル解決の専門家、『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者が、前編・後編に分けて親がついついやってしまいがちな7つの意外なNG習慣をご紹介していきます。
昨日の前編では①〜③をご紹介しました!記事一覧からご覧ください。
今回の後編では④〜⑦のNG習慣をご紹介していきます。
④寒くないように厚着させる
大人が半袖なのに赤ちゃんが長袖を着ていたりしませんか?
風邪をひいたら大変!寒くてはかわいそう!とついつい厚着させてしいまいがちですが、赤ちゃんの暖めすぎは寝ぐずりのもと。さらには危険もあります。
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なので、大人のように“暑いから汗をかいて熱放散”という体温調節がうまくできません。
暑いと寝苦しくて起きてしまったり、寝返りの回数が多くなり、体をベビーベッドの柵や壁にぶつけて泣いてしまう回数が増えることも考えられます。
さらに、温められすぎると体温が上がりすぎてしまって、乳幼児突然死症候群のリスクをあげてしまうことも考えられます。
赤ちゃんにとって適切な室温の目安は20-22度、夏は薄着なのでもっと高くてOKですが、例えば室温25度なら半袖ボディ肌着1枚でもOK。少し寒そうな場合は、薄手のスリーパーやおくるみなどをしてあげましょう。
室温ごとのおすすめの服装はこちらの動画でも解説していますので、参考にしてみてください。
⑤寝つくまで子守唄やオルゴール
誤解なきようにはじめに注釈しておくと、オルゴールや子守唄をかけながら寝入っても朝までぐっすり寝てくれる場合は問題ありません。
ですが、オルゴールをかけっぱなした中で寝て、夜中にたびたび泣いて起きている場合はもしかすると「オルゴール鳴ってない!止まってるじゃん!」とびっくりして泣いているのかもしれません。
もしもその可能性が疑われるようであれば、オルゴールの音量を少しずつ下げて、寝つく前には音が鳴ってない状態になるようにしてみてあげてください。
⑥夜中に泣いたら毎回授乳
月齢にもよりますが、4回も5回も夜中に泣く子に毎回授乳が必要とは限りません。
お腹がすいている様子なら授乳は必要ですが、栄養としての夜間授乳は生後6ヶ月くらいから不要になってきます(お子さんの成長度合いにもよるので小児科医とご相談ください)。
「夜中に目が覚める=授乳してもらって再入眠」というのがクセになっていると、目が醒めるたびに授乳をしてもらうために泣いてしまうことになり、ママやパパが起こされる回数も増えてしまいます。
朝までぐっすりねんね上手を目指すのであれば、このクセをなくすために「毎回授乳してもらえるわけではない」ということを覚えてもらうことが大事です。授乳ではなく寝つく時間をつくる“ゆる夜間断乳”や、まるっきり夜間の授乳をなくしていく“夜間断乳”などを検討してみると良いでしょう(ゆる夜間断乳や夜間断乳の取り組み方は動画参照)。
⑦何よりも赤ちゃんを優先
自分のご飯も、トイレも、睡眠も、何もかも投げ打って育児していませんか?
もちろん、赤ちゃんへの愛情を注いであげることは大切です。親子の絆を育む大切な時期です。
ですが!
何もかも放り投げて、泣いたらすぐに赤ちゃんのところに超特急で飛んでいかなければいけないかといえば…そんなことはありません。
むしろそう対応していることで「泣けばすぐにママやパパが飛んできてくれるから、眠かったら泣けば寝かせてもらえる〜♪」という学習をしてしまう可能性があります。
赤ちゃんは本来、自分で寝る力を持っています。
ですが、私たちが光の速さで泣きに対応していることで、その力を発揮するチャンスや練習機会を奪ってしまっているかもしれないのです。
泣いて訴えたら、それに答えてあげることは大切なこと。
でも何も光の速さで対応する必要はないし、「眠い!寝かせて!」という訴えに毎回抱っこで答えてあげる必要はないのです。「あなたはちゃんと自分で眠れるからやってごらん?」と整った環境と練習機会をプレゼントしてあげることもとっても大事なことです。
お子さんへの愛情に自信を持って、自分のことも大切に、お子さんにねんね上手になってもらって自分時間を確保してくださいね。
乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』では、赤ちゃんがねんね上手になるための整え方を解説しています。その他にも、寝かしつけのよくある質問100問100答、ねんねトレーニング方法と「こんなときどうする?」のギモン解決、月齢別ねんねガイドなど寝かしつけに悩むママ・パパをラクにするための情報が満載です!ぜひお役立てください♪