【専門家監修】妊娠中に知っておきたい!赤ちゃんの夜泣き予防策5選
親になる誰もが、最初の子は初めての育児。右も左もわからない中で、不安に感じることも多いですよね。
2児の母である私が自分の経験上、子育てでもっとも苦労したことの1つが夜泣き対応です。この記事では乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、赤ちゃんがぐっすり寝てくれるようになるために絶対に知っておきたい夜泣き予防策5選を紹介します。
知っているか知らないかで生活が変わるので、特に妊娠中の方はぜひ最後までお読みください。
実は赤ちゃんが寝るようになるかどうかは、(当然ながら元々の個人差もありますが)新生児の頃からの大人の対応にかかっている部分もあるのです。
じゃあどう接してあげるといいのか、どんな対応がいいのか。
今から紹介する5つのポイントをおさえてみてくださいね!
①見守ることの大切さを知る
赤ちゃんを寝かせたらすぐに泣き出してしまった…という場面は育児をしているとよく起こります。そんな「赤ちゃんが眠くて寝ようとしたのにうまく寝られなかった」というシーンでは、少し見守ることが大切です。
この見守るという行為が赤ちゃんのねんね力を育みます。
すぐ抱っこや授乳をすることも、決してダメではありません!
ただ、それが重なると赤ちゃんは自分で寝なくていい、泣いたら大人がなんとかして寝かせてくれるんだなと思ってしまい、その結果、赤ちゃんがもう一度自分で眠りに戻る感覚を学ぶ機会を奪ってしまう可能性があるのです。
このことを知っているだけで赤ちゃんが泣いたらすぐ行かなきゃ!という焦りが軽減されませんか?
赤ちゃんの泣き声に対して「この時間がねんね力を育んでいるのね」とポジティブに見ることもできますよね!
②安全な寝床をつくる
①の見守りをするには、赤ちゃんを安全な寝床で寝かせていることが前提です。
【NG例①】掛け布団や枕など柔らかいものを周囲に置く
布団セットに入っている場合がありますがそれを使うのは自由に身体が動かせるようになり、顔に布団がかかっても自分で取り除ける1歳以降にしましょう。
枕は小学生くらいまで骨の構造的には必要ありません。
【NG例②】ベッドガードやベッドインベッドの使用
大人のベッドで寝るにあたってベッドガードやベッドインベッドを使うと良いのでは?という声もありますが、ベッドガードはSG基準で18ヵ月からと定められています。またベッドガードに赤ちゃんが挟まって窒息したケースもあります。
ベッドインベッドも柔らかい素材で作られているのでそれ自体窒息のリスクがありますし、ベビーベッドで使うと何かの拍子に転がり出たとき柵の間に挟まる危険性があります。
【NG例③】傾斜をつける
吐き戻し防止のため斜めになったところで寝かせることがありますが、アメリカの小児科学会から10~30度の傾斜をつけることは危険だと発表されています。
以上のことから赤ちゃんを寝かせるときは
・フラットな場所
・布団かベビーベッド
・何も入れない
この3点をおさえるようにしましょう。
③赤ちゃんは暑がりと知っておく
新生児は身体が冷えやすいのであたためることも大切ですが、あたためすぎや暑いのにエアコンをつけないのは危険です。
服装の目安としては以下を参考にしてください。
【新生児】大人プラス1枚
【生後1~3ヶ月】大人と同じくらいの服装
【生後4ヶ月以降】大人マイナス1枚
寒いと風邪をひくのでは…と心配でついつい着せすぎてしまいがちですが、赤ちゃんは暑がりです。大人がちょっと涼しいと思うくらいで丁度良いのです。
0歳は窒息の危険性があるので寒い時期も掛け布団は使わず、スリーパーやおくるみを使いましょう。ただスリーパーのサイズが合わない場合、顔まで埋まってしまいそうなものもありますので、サイズは必ず確認するようにしましょう。
④新生児は昼夜を教えるのが大事
産まれたばかりの赤ちゃんは昼夜逆転していることが多いもの。早く地球のリズムを覚えて、大人と同じように昼は起きて夜は寝るリズムになってもらうためには、新生児期から意識的に昼夜を教えるのが大切です。
・朝起きたらカーテンを開けて光を入れ、明るい状態で過ごす
・日中は昼夜を覚えるまでは明るい場所でお昼寝させる
・夜は寝る1時間前くらい前から少し明かりを落とし、寝るときは真っ暗にする
以上の3点を意識して昼夜を教えることが、自分も楽になることに繋がります。
⑤赤ちゃんはたくさん寝るのが大事
「目覚めてから次に眠るまでの時間の長さの目安」のことを活動時間・覚醒時間といいます。
目安は絶対ではありませんが、眠いぐずりの判断基準になります。
知っていると見通しが持ちやすくなりますし、こんなに早く眠くなるの?寝かせすぎ?などの疑問がなくなります。
逆に起こし過ぎることは夜泣きに繋がります。
起こし過ぎる=疲れすぎると寝付きづらい、寝付けても睡眠の質が悪くなり夜泣きしてしまうケースもあります。
これを防ぐためにしっかり必要なお昼寝をとり、その子の活動時間を大幅に超えないようにしましょう。
活動時間を厳密に守る必要はありませんが、目安程度に頭に入れておくと過ごしやすくなるかと思います。
知識があっても、うまくいかないことがあるのが育児です。でも知っていることで、赤ちゃんが泣いている時に「眠いからかも?」「暑いのかも?」などと予測することができるようになりますよね。
この知識がこれから始まるみなさんの育児を、少しでもラクにできることに貢献することを願っております。