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【絶対やめて!】赤ちゃんが寝るときの危険な寒さ対策3選

ねんねママ(和氣春花)乳幼児睡眠コンサルタント

段々と冬が近づき、赤ちゃんが夜寝るとき「寒くないかな?」「風邪ひかないかな?」と心配になりますよね。

実は、寒い時期=危険度が増す時期で、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生率が上がることがわかっているのです。

赤ちゃんを心配して良かれとやっていることが、命に関わる危険な寒さ対策に繋がっていませんか?ぜひ今一度、確認してみて下さい。

この記事では乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、

  • 赤ちゃんが寝るときの危険な寒さ対策3選
  • 赤ちゃんが寝るときの寒さ対策でよくある質問

を解説しています。

赤ちゃんが寝るときの危険な寒さ対策3選

①ホットカーペットの上に寝かせる

赤ちゃんを温めすぎてはいけません。ホットカーペットの上で寝かせることは、過度の体温上昇により乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが上がることにつながります。

2歳未満の赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、ホットカーペットによる体温上昇で心肺の動きが弱まる可能性があり、結果的に命の危険に繋がります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)は原因不明とされているので一説ではありますが、温めすぎがリスクになることはわかっていますので気をつけましょう。

②ストーブの傍で寝かせる

ストーブの傍では体温が上がりすぎてしまいます。

どんなストーブかで多少の違いはありますが、赤ちゃんから離して使えて部屋全体を暖めるものがいいでしょう。

エアコンは直接風が当たらないようにして、室温を一定に保つために、一晩中つけたままにしてあげることを推奨します。その際は設定温度を高くし過ぎないように注意してください。

③暖かい毛布をかけて寝かせる

0歳の赤ちゃんに掛け布団は基本的にNGです。

分厚い毛布やふわふわの掛け布団は赤ちゃんの自由を制限し窒息のリスクがある上に、過度な体温上昇を招きかねません。

寒さ対策としては新生児~3ヶ月(寝返り前)まではおくるみ、それ以降はスリーパーの活用をおすすめします。

赤ちゃんが寝るときの寒さ対策でよくある質問

Q.寝るときに靴下を履かせていいですか?

A.絶対に駄目ではありませんが、足裏は体温調節に大切な部分なので履かせない方が無難です。履かせるなら綿素材や通気性の良いものを使用しましょう。

また帽子の使用は絶対にやめましょう。

Q.足つきロンパースやスリープバッグの使用はいいですか?

A.足つきにしなければならない理由がなければ、靴下と同じ理由で足が出ているタイプのロンパースがおすすめです。

おくるみやスリープバックは「裸足で袋に入っている状態」なので足までカバーされていても良いです。ただし、室温は高すぎないように気をつけましょう。

Q.暖かいシーツを使ってもいいですか?

A.室温が15度を下回るなど寒い場合は使うのもいいでしょう。ただ熱がこもりやすいので気をつけて下さい。

また、ふわふわの毛足が長いシーツなどはうつ伏せになったときに顔が埋まらないか注意しましょう。

Q.寒冷地でとても寒いのですが、それでも掛け布団は駄目ですか?

A.窒息リスクもあるので掛けないことを推奨しています。

とても寒いのであれば、

  • 肌着を長袖にする
  • パジャマをキルティング素材など厚手のものにする
  • 中綿入りのスリープバッグなど活用する

など、できるだけ暖房や衣類での調節がおすすめです。ちなみに生後4ヶ月以降の赤ちゃんは大人マイナス1枚の服装が目安です。

寒すぎても心配、温めすぎも心配…と育児をしていると心配は尽きませんが、知っていることで守れる命があります。

記事を読んでくださった方が周りのパパやママ、育児に関わるおじいちゃんやおばあちゃん達にもこの知識を共有してもらえたら嬉しく思います。

乳幼児睡眠コンサルタント

乳幼児睡眠コンサルタント。株式会社mominess代表。自身が夜泣きに悩んだ経験から国内外の乳幼児睡眠に関する資格を取得。0〜3歳モンテッソーリ教師資格保持。YouTube「寝かしつけ専門学校ねんねママチャンネル」やInstagramなどで発信を続け、2023年現在、SNSの総フォロワーは18万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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